「広野町は、本当に美しいところ」
っていうことを何度も聞いたことがあった。
「なーんにもないけどね」
も聞いた。
いわき市でレンタカーを借りて、四倉を通り、そして広野町に入る。
海が見えて、広野の景色が広がる光景は本当に美しかった。
山の木々は、画一的な植林がされていない。
だから、なんだか全体が柔らかい。
遅咲きの山桜が、新緑の合間のあちこちに桜色を散りばめている。
川の水は清らかに済んでいる。
こんなに美しい風景のふるさとを追われた人達の心の痛みは、どれほどなんだろうか。
広野町の小学校への訪問と、ボクの大事な目的のひとつは、避難所で知り合った方々との再会。
YMK家は、家族を上げてボクを出迎えてくれただけじゃなくて、色々と広野町周辺を案内をしてくれました。
天神山公園から、KWSさんに電話。
KWSさんは、避難所の切り絵の先生。
もともとは、富岡駅のまん前にあるホテルの総料理長さん。
昨日の ブログに書いた富岡駅の真ん前。
津波が来た時に、KWSさんはホテルにいたと話していた。
恐ろしかったに違いない。
そのKWSさんは、母畑温泉の八幡屋さんのロビーで初めてお会いしました。
手先が器用で、何もすることのない退屈な時間を、趣味の切り絵を楽しんでで、気を紛らわせていたのです。
ぼくは、その時に、その素晴らしい彼の作品を見て感動。
さっそく、避難所の方々の切り絵の先生をお願いしたところ、二つ返事で引き受けてくれたのです。
それ以来、避難所は、子ども向けの時間だけじゃなくて、大人向けのアートの時間も提供できるようになったのです。
そのきっかけで、今も切り絵教室は、2ヶ所の避難所で続いているほどです。
「いまね、ブルーベリー植えてんの」
電話の先のKWSさんは、自分の家の畑で農作業中。
さっそく、車で駆けつけると、あの、にこやかで元気な笑顔のKWSさんにお会いできました。
畑には、ラフランス、たまねぎ、ながねぎ、エシャロット、などほかにもたくさんの作物が植わっています。
「ねぎもってく?」
流石にお断りしましたが、全てたった一人でやっている。
「出荷はしてないの。自分の家で食べる分だけだから」
2012年の5月に、完成した巨大切り絵の発表会でお会いして以来の再会です。
「また5月に来ますから、その時にゆっくり飲みましょう」
再会を約束して、ボクは帰途につくことに。
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さらにもうひとり、KGYさん。
KWSさんの切り絵の指導で、めきめき腕を上げて、後任の先生となって、今でも切絵教室を続けているKGYさん。
長い避難所生活で、体調を何度も崩していましたが、この日は元気な姿を見せてくれました。
帰り際だったので、ラーメン屋さんにお誘いして早めの夕食を
取りながら、近況を話してもらいました。
四倉の仮設住宅も、来年の2月で終わるらしい。
広野に帰るにも、まだ町営住宅の準備が整っていない。
「役所行っても、なーんもはっきりしないからさ、もういかねーんだ」
行政を一方的に責めるわけにもいかず、かと言って、状況の変わらないいらだちはとめられない。
でも、人のいいKGYさんの笑顔にはいつも癒される。
KGYさんにも5月の再会を約束して、ボクは東京へ。
YMK家全員で、駅で見送られ、ボクはとっても温かな気持ちで東京に戻ることができたのでした。
っていうことを何度も聞いたことがあった。
「なーんにもないけどね」
も聞いた。
いわき市でレンタカーを借りて、四倉を通り、そして広野町に入る。
海が見えて、広野の景色が広がる光景は本当に美しかった。
山の木々は、画一的な植林がされていない。
だから、なんだか全体が柔らかい。
遅咲きの山桜が、新緑の合間のあちこちに桜色を散りばめている。
川の水は清らかに済んでいる。
こんなに美しい風景のふるさとを追われた人達の心の痛みは、どれほどなんだろうか。
広野町の小学校への訪問と、ボクの大事な目的のひとつは、避難所で知り合った方々との再会。
YMK家は、家族を上げてボクを出迎えてくれただけじゃなくて、色々と広野町周辺を案内をしてくれました。
天神山公園から、KWSさんに電話。
KWSさんは、避難所の切り絵の先生。
もともとは、富岡駅のまん前にあるホテルの総料理長さん。
昨日の ブログに書いた富岡駅の真ん前。
津波が来た時に、KWSさんはホテルにいたと話していた。
恐ろしかったに違いない。
そのKWSさんは、母畑温泉の八幡屋さんのロビーで初めてお会いしました。
手先が器用で、何もすることのない退屈な時間を、趣味の切り絵を楽しんでで、気を紛らわせていたのです。
ぼくは、その時に、その素晴らしい彼の作品を見て感動。
さっそく、避難所の方々の切り絵の先生をお願いしたところ、二つ返事で引き受けてくれたのです。
それ以来、避難所は、子ども向けの時間だけじゃなくて、大人向けのアートの時間も提供できるようになったのです。
そのきっかけで、今も切り絵教室は、2ヶ所の避難所で続いているほどです。
「いまね、ブルーベリー植えてんの」
電話の先のKWSさんは、自分の家の畑で農作業中。
さっそく、車で駆けつけると、あの、にこやかで元気な笑顔のKWSさんにお会いできました。
畑には、ラフランス、たまねぎ、ながねぎ、エシャロット、などほかにもたくさんの作物が植わっています。
「ねぎもってく?」
流石にお断りしましたが、全てたった一人でやっている。
「出荷はしてないの。自分の家で食べる分だけだから」
2012年の5月に、完成した巨大切り絵の発表会でお会いして以来の再会です。
「また5月に来ますから、その時にゆっくり飲みましょう」
再会を約束して、ボクは帰途につくことに。
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さらにもうひとり、KGYさん。
KWSさんの切り絵の指導で、めきめき腕を上げて、後任の先生となって、今でも切絵教室を続けているKGYさん。
長い避難所生活で、体調を何度も崩していましたが、この日は元気な姿を見せてくれました。
帰り際だったので、ラーメン屋さんにお誘いして早めの夕食を
取りながら、近況を話してもらいました。
四倉の仮設住宅も、来年の2月で終わるらしい。
広野に帰るにも、まだ町営住宅の準備が整っていない。
「役所行っても、なーんもはっきりしないからさ、もういかねーんだ」
行政を一方的に責めるわけにもいかず、かと言って、状況の変わらないいらだちはとめられない。
でも、人のいいKGYさんの笑顔にはいつも癒される。
KGYさんにも5月の再会を約束して、ボクは東京へ。
YMK家全員で、駅で見送られ、ボクはとっても温かな気持ちで東京に戻ることができたのでした。
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