自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

自己実現て?

2014-03-30 06:26:51 | ひとり言
昨日は、キッズアートワークセラピスト養成講座の、ボクの担当の日。


ボクは、このクラスで、絵本や児童文学が子どもの心に及ぼす影響について、2回講義をする。


その2回目の昨日のテーマは、「就学後の子どもたち」


ギリシャ哲学の言葉に、「パイディア」と言う言葉がある。


パイディアは、一般的には、子どもの教育、教養、知識、学問、訓練、を表す言葉なのだけれども、より深い意味がある。


ギリシャ思想の根底にある、


1、本性(個性)を覚醒させること

2、その本性を本来の方向に向かわせること

3、そのことを真に認識させる過程


ひとことで言えば、「自己実現」のプロセス。


バブル時代に流行った、この「自己実現」と言う言葉は、だいぶ意味を取り違えて解釈している人が多い。


ほとんどの人が、自己実現と言うのは


「なりたい自分になる」とか


「欲しいものを手に入れられる自分」


と言った解釈をしている。


これは、自己実現ではなく、自我充実。


ユングが言う「自己」は、セルフと呼ばれ、自分の内側にある元型であり本性。



だから「自己実現」と言う本来の意味は、自分と言う自我が、本来の自分、つまり大いなる自己と統合していく過程を言うのであって、まさにユングの「個性化のプロセス」そのものなのです。


何の為に生まれてきたのか?と言う問いに対するひとつの答えが


「私がわたしに目覚めるため」という事。


なんだか、難しくなってきてしまいましたが、要は、自分と言う人間の心の成長は誰にとっても生涯続くものなのです。


このクラスの卒業生の多くが、子ども未来研究所の子供向けクラスを開校していく。


主宰する彼ら自身が、生涯学び続ける人であってほしいと、心から願うのです。










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