自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

繁蔵と守破離(しゅはり)

2013-10-20 05:56:35 | ひとり言
大阪に来るようになってもうかれこれ10年以上たつ。


10月から3月までがボクの担当。


来れば数日の宿泊になるので、夜の食事は毎回の大事な課題。


会場の近くを探すことになるんだけど、ボクが10年来通い続けているお店がある。


天満橋駅近くの「繁蔵」


初めていった時のことを今でもよく覚えている。


その長い店内はすでに満員で、カウンターに座った。


ビールを注文すると、お通しにスティック野菜。


まぁ、どこにもあるようなお通しだったんだけど、置いてある塩をつけて食べてみた。


「甘い!」


そしてその塩は、粒ではなく粉だった。



今では、石垣島の雪塩が町にも出回っているので珍しくはないけれど、当時は、衝撃だった。


店長に聞くと、自前で作っているという。


さらに、フレンチ出身の店長が作る創作メニューが絶品。
 

一昨日も、席に着くなり


「メニューにはないんですけど、鴨肉いかがですか?二日間熟成させてコンフィにしてお出しできます。」



この店、ちなみに「居酒屋」です。


鴨が特別に好きと言うわけでもないけれど、店長の心づくしを頂かないわけにはいかない。


当然のことだけど、「うまい」の一言。


月に一度のことだけれど、行きつけの店があるのは本当にうれしい。


そしてもう一つの「守破離(しゅはり」


この店は蕎麦屋。


大阪で蕎麦屋は、なかなか珍しいらしいけれど、手打ちの本格的なお店。


名前がいい。


「守破離」とは、もともと茶道の修行段階のことで、そのほかの武道も含めたあらゆる「道」とつくものすべて使われるようになったことば。

以下、ネットで検索した意味を引用すると、

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 「守」とは、師匠の教えを正確かつ忠実に守り、物事の基本の作法・礼法・技法を身につ

ける「学び」の段階をいいます。「破」 とは、身につけた技や形をさらに洗練させ、自己の

個性を創造する段階をいいます。

 「離」とは、「守破」を前進させ、新しい独自の道を確立させる段階をいいます。

先輩(師匠)から第一段階の「守」をいかに身につけるかで、「破離」へと続く、その後の自己

成長の土台の大きさが決まっていきます。

 助言を喜んで受け入れていくことで、将来「離」に到達した時、自己をいっそう高めていく

ことができるのです。

 思い通りにならない時こそ、それまで培った土台が、自己を助けてくれます。

自己を発展させる道に終わりはないのです。

 [参照]職場の教養 2010年5月号、5/23(日)自己成長の土台


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この店長の覚悟と心意気を感じる。


思い起こして盛れば、ボクの講師人生も当てはまるかもしれない。


最初の7-8年は、完璧に先生をコピーしていたし、先生がいなくなってからは、自分なりに工夫をした。


そしてクエストを設立してからは、まさに「離」。



ここの蕎麦はもちろん絶品だけれども、料理も抜群にうまい。


スタッフのふみちゃんお気に入りのちょっと濃い目のルックスの店長は、玄関先の花も活ける繊細なオトコ。


あまりにもおいしい茄子煮に感激して、作り方を伝授してもらったりもしたほど。


昼間の講座も大事だけど、夜のやすらぎもボクには大事。


さて、初回の二日目。


今日からじっくりと「自分に向きあう」実習が始まる。



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