自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

ペツェッティーノ

2008-04-06 10:06:02 | 絵本
4月の声を聴いたと思ったら、あっという間に一週間が過ぎてしまいました。
そして、今週末の12日からボクのクラスが始まります。

20期生・・・ただの数字ではなく、そこに集まった一人ひとりの大切な人生に触れてきた尊い数字です。

「私は誰?」
この普遍的な、そして答えの出ない問いかけがあるからこそ、人間は今日まで生きながらえてきた・・・こんな事をかつての哲学者が言っておりました。

ボクのクラスは、この答えのない問いかけに果敢に取り組んでいくのです。
受講する人は様々。

アートセラピストになりたくて、ボクのクラスも受講しないと資格がもらえないから・・・という、ちと寂しい動機から、「自分を知りたい」「自分を高めたい」という人も。

受講生だけでなく、ボクは今も、自分が誰なのかを問い続けています。

『ペツェッティーノ』
~じぶんを みつけた ぶぶんひんの はなし=レオ・レオニ

レオ・レオニはオランダで生まれ、アメリカでイラストレーターや絵本作家として活躍しています。

『スイミー』や『あおくんときいろちゃん』が有名ですね。
一度は読んだことがあるでしょう。

レオ・レオニの作品は一貫しています。
いつもテーマは「自分探し」

「ボクがボクである事」をひたすらかわいらしい絵と文章で綴っています。

ペツェッティーノは、自分に自信がなくて「自分は誰かの部分品なんだ」と思います。
そして会う人会う人に、「ボクはアナタの部分品じゃないですか?」と聴き続けるのです。

あなたに好かれたい、あなたに嫌われたくない・・・自分は取るに足らない存在だから・・・・。
ダメな自分は隠そうとするし、素敵なところを指摘されても「そんなことはない」と否定したり・・・。
そして、素敵な誰かさんに憧れ、誰かさんになれない自分に惨めさを感じてしまう。
この悪循環から抜け出せずにどんどん自分をあきらめてしまうのです。

ペツェッティーノは、ついにこなごな島にたどり着きます。
そして、ペツェッティーノは岩場から落ちて自分も粉々になってしまいます。

ペツェッティーノはついに発見します。

「やっと、ペツェッティーノにもわかった。じぶんも みんなと おなじように ぶぶんひんが あつまって できて いると。」

幼児向けの作品ですが、大人が読む絵本です。
ボクにとって、「自分探し」は生涯のテーマです。

また新しい旅が始まります。

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2 コメント

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ペツェッティーノ (ロッタちゃん)
2008-04-12 11:25:21
思わず口に出してみたくなりますね。
今日、はじめて読みました。
ペツェッティーノに自分を重ねます。
自分探しの旅を続けたからこそ
最後のページは大好きです。
私も新しい旅のはじまりです。

ペツェッティーノが
うれしそうだったから
みんなも うれしかったのさ
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うれしい気持ち (しばしば)
2008-04-29 18:36:28
ロッタちゃんの新しい旅はいかがですか?
自分らしさを見つける旅は、時に先が見えなくなってしまうものです。
でも、そんなときには、「ナカマ」がいることが気持ちの支えになるもんです。

ロッタちゃんにも、また新しい仲間ができましたからね。

楽しいたびを進めていってください。
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