グロースのお話はお休みして、ボクの富士山初登頂日記。
9月6日木曜日朝6:00.
早朝4:00に家を出発し、高校時代からの親友“たつ”と水ヵ塚公園駐車場で合流。
空には、ソフトクリームのような雲が。
たつの車に乗り換えて、五合目まで移動。
何しろ、この富士山の五合目に来ることも初めて。
歩き始めてすぐに
「小さい歩幅で」とたつから。
「ハーハー言い始めたら教えて」
そういわれても、6合目小屋にたどり着く前に「ハーハー」言っている自分。
すると、
「もっと小さな歩幅で」
歩くペースがよくつかめないまま7合目を目指します。
「あの小屋見える?あれが新7合目。でもあんまり上見ちゃだめだよ。すぐそこにあるように見えるけど結構あるから」
それでも、最初のうちは「ハーハー」言いながらも、まだ余裕もあって周りの景色を堪能。
ホントに別世界を見ているようでした。
ところが、この新7合目、そして元祖7合目、さらには8合目までの道のりは、本当に厳しいものでした。
何が厳しいかと言って、歩くペースがつかめない。
「水を飲む、服を脱ぐ、着る、好きな時に休んでいいからね」
たつの優しい言葉に支えながら一歩を踏み出し続けました。
たつは、毎年2~3回は登っています。
本人曰く「富士山に登るという感覚はないんだよね。登るのはトレーニングだから」だそうです。
いつも「ワッセワッセ2時間ぐらいで登って、1時間で下りてくる」強者です。
ボクと同い年ですよ。
「毎日登っている人もいるんだぜ、きっと今日もいるよ」
たつの話の通り、8合目小屋にその人はいました。
年間120回は登り、この日は70回目。
年齢はもう還暦をとっくに過ぎているお方。
何のために?とつい考えてしまうけれども、ただただ「スゴイ」のひと言です。
8合目を後にして、9合目へ向かうあたりから、何となく歩くペースがつかめてきました。
たつの言う、「歩幅を小さく、ゆっくり一歩一歩」の感覚がわかってきたんです。
この「ゆっくり一歩一歩」には、それぞれのペースがあるようです。
ボクが描いていた「ゆっくり一歩一歩」は、自分の体力からみるとずいぶん早い「ゆっくり一歩一歩」だったようなのです。
砂利の坂道を登る際には歩幅を小さく、それも自分の右足が左足を追い越さないくらいの歩幅でゆっくりと。
岩を踏み込んで上るときには、年寄りが一段ずつ上がっていくように。
「それが、かずのペースなんだよ」
たつの言葉が身に沁みます。
自分がいかに急いで生きてきたのか、人生を振り返りながらの一歩でした。
気づいてみると、まったくハーハー言っていない。
山に登っているのに、息を切らせていない自分にかなりの驚きを覚えます。
このペースをつかんだことで、ずっと休み休みの登山が、ほとんど立ち止まらずに9合目まで登ることができました。
8合目からが一番楽だったような気がします。
「そういえば、高山病ってどんな感じになるの?」
「眠くなる、そして頭が痛くなって、気持ちが悪くなる」
ボクには全くその症状が見当たらない。
「ここまで来てその症状がないなら、ダイジョウブ」
どうやら高山病もクリアしたようでした。
このペースで9号5尺まで、いいペースで上ることができました。
さて、9号5尺からの山頂まで、胸突き八丁と呼ばれる急な登り。
ここが一番きつかった。
「自分の一歩で歩けないんだよね」
たつの言うとおり、岩を登っていく最後のこの5尺。
踏み出す足が上がらなくなってきます。
「足を踏み出してさえいればたどり着く」
本当にその通り、浅間神社本宮にたどり着きました。
その後たつの言う「ホントの山頂 剣ヶ峰」まで踏破し日本で一番高い地点でパチリ。
山頂から見下ろす世界は一面の雲海。
やり遂げた充実感と、たつの素晴らしいガイド。
無事下山し、五合目にたどり着いたときに見上げた富士の雄大さに改めて感動し、それでも半日で登山してしまえる人間のチカラを誇らしく思えた。
たつから山行記録が届きました。
*********
06:39 登山開始 五合目出発 2400m
09:12 八合目 3250m
10:09 九合目 3460m
11:33 富士宮口頂上
12:00 剣が峰 3776m
14:20 五合目 2400m
よく頑張りました <はなまる>
*******
はなまるをもらいました。
持つべきは友。
来年は、丹沢の沢を登る約束をして、別れました。
自分の60代が楽しみになってきた。
からだを、特に、足腰を鍛えよう。
9月6日木曜日朝6:00.
早朝4:00に家を出発し、高校時代からの親友“たつ”と水ヵ塚公園駐車場で合流。
空には、ソフトクリームのような雲が。
たつの車に乗り換えて、五合目まで移動。
何しろ、この富士山の五合目に来ることも初めて。
歩き始めてすぐに
「小さい歩幅で」とたつから。
「ハーハー言い始めたら教えて」
そういわれても、6合目小屋にたどり着く前に「ハーハー」言っている自分。
すると、
「もっと小さな歩幅で」
歩くペースがよくつかめないまま7合目を目指します。
「あの小屋見える?あれが新7合目。でもあんまり上見ちゃだめだよ。すぐそこにあるように見えるけど結構あるから」
それでも、最初のうちは「ハーハー」言いながらも、まだ余裕もあって周りの景色を堪能。
ホントに別世界を見ているようでした。
ところが、この新7合目、そして元祖7合目、さらには8合目までの道のりは、本当に厳しいものでした。
何が厳しいかと言って、歩くペースがつかめない。
「水を飲む、服を脱ぐ、着る、好きな時に休んでいいからね」
たつの優しい言葉に支えながら一歩を踏み出し続けました。
たつは、毎年2~3回は登っています。
本人曰く「富士山に登るという感覚はないんだよね。登るのはトレーニングだから」だそうです。
いつも「ワッセワッセ2時間ぐらいで登って、1時間で下りてくる」強者です。
ボクと同い年ですよ。
「毎日登っている人もいるんだぜ、きっと今日もいるよ」
たつの話の通り、8合目小屋にその人はいました。
年間120回は登り、この日は70回目。
年齢はもう還暦をとっくに過ぎているお方。
何のために?とつい考えてしまうけれども、ただただ「スゴイ」のひと言です。
8合目を後にして、9合目へ向かうあたりから、何となく歩くペースがつかめてきました。
たつの言う、「歩幅を小さく、ゆっくり一歩一歩」の感覚がわかってきたんです。
この「ゆっくり一歩一歩」には、それぞれのペースがあるようです。
ボクが描いていた「ゆっくり一歩一歩」は、自分の体力からみるとずいぶん早い「ゆっくり一歩一歩」だったようなのです。
砂利の坂道を登る際には歩幅を小さく、それも自分の右足が左足を追い越さないくらいの歩幅でゆっくりと。
岩を踏み込んで上るときには、年寄りが一段ずつ上がっていくように。
「それが、かずのペースなんだよ」
たつの言葉が身に沁みます。
自分がいかに急いで生きてきたのか、人生を振り返りながらの一歩でした。
気づいてみると、まったくハーハー言っていない。
山に登っているのに、息を切らせていない自分にかなりの驚きを覚えます。
このペースをつかんだことで、ずっと休み休みの登山が、ほとんど立ち止まらずに9合目まで登ることができました。
8合目からが一番楽だったような気がします。
「そういえば、高山病ってどんな感じになるの?」
「眠くなる、そして頭が痛くなって、気持ちが悪くなる」
ボクには全くその症状が見当たらない。
「ここまで来てその症状がないなら、ダイジョウブ」
どうやら高山病もクリアしたようでした。
このペースで9号5尺まで、いいペースで上ることができました。
さて、9号5尺からの山頂まで、胸突き八丁と呼ばれる急な登り。
ここが一番きつかった。
「自分の一歩で歩けないんだよね」
たつの言うとおり、岩を登っていく最後のこの5尺。
踏み出す足が上がらなくなってきます。
「足を踏み出してさえいればたどり着く」
本当にその通り、浅間神社本宮にたどり着きました。
その後たつの言う「ホントの山頂 剣ヶ峰」まで踏破し日本で一番高い地点でパチリ。
山頂から見下ろす世界は一面の雲海。
やり遂げた充実感と、たつの素晴らしいガイド。
無事下山し、五合目にたどり着いたときに見上げた富士の雄大さに改めて感動し、それでも半日で登山してしまえる人間のチカラを誇らしく思えた。
たつから山行記録が届きました。
*********
06:39 登山開始 五合目出発 2400m
09:12 八合目 3250m
10:09 九合目 3460m
11:33 富士宮口頂上
12:00 剣が峰 3776m
14:20 五合目 2400m
よく頑張りました <はなまる>
*******
はなまるをもらいました。
持つべきは友。
来年は、丹沢の沢を登る約束をして、別れました。
自分の60代が楽しみになってきた。
からだを、特に、足腰を鍛えよう。
登頂おめでとうございます。
今回は昼間に登りましたが、夜間登山は星が綺麗だし、ご来光も荘厳だから機会があれば是非いきましょう。
その前に丹沢の沢登りですね。