自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

成人式

2009-01-12 08:32:53 | ひとり言
沖縄で、毎年恒例の?新成人の大騒ぎが報道されていました。
一時期、全国各地でみられた新成人の騒ぎは、最近では随分少なくなってきたように感じますが、実際はどうなんでしょうね。

ボクの成人式は、もうかれこれ35年も前。
当時住んでいた港区の会場に、行ったのは覚えていますが、そこで何があったかはすっかり忘れてしまっています。

時間の経過が記憶を薄れさせているのか、たいして記憶に残らないような内容だったのかはわかりませんが。

その頃ボクたちは、何人かの仲間たちと「Cottage 202」というグループを作っていました。
みんなで集まって酒を飲んだり、街を回遊?したり、大学の頃にいつも一緒に過ごした仲間たち。

「成人の日」の夜、ボクの父親が赤坂の高級フランス料理店「シド」に、席を予約してくれました。(今はもうないと思いますが)

二十歳になったばかりの8人ぐらいのメンバーだけで、それも高級レストランの個室です。

まるで場違いな雰囲気の中で、いつものばか騒ぎもできず緊張したまま食事をしたことを覚えています。

何人かいた女子は慣れない着物だし、ボクたちも買ってもらったばかりの窮屈なスーツ。
ネクタイピンのなかったSは、洗濯バサミでその場をしのいでいました。
お互いを茶化しながらも、お店の人が料理を運んでくるたびに、シーンと静まり返ってしまいます。
懐かしくって、あったかい思い出のシーンが今も心に残ります。

そんな仲間の一人、親友のTからメールをもらいました。

「成人式ですね。
毎年この日になると赤坂の『シド』を思い出します。
確か店のひと部屋を私たちの成人式に貸し切りで使わせて頂いた。
カズタカの親父の粋な計らいが未だに甦り、毎年同じ話をする・・と嫁から笑われてます。
人から与えられた恩を知る、人生の大きな転換期だった気がします。」

Tも、静岡で江戸時代から続く会社を継いで20年。
でも、学生時代の仲間とは、いつ会っても、何を話しても、ボクたちはいつでもあの時のまま。

あの時のボクは、25年後のボクをどんなふうに描いていたんだろう。
きっと想像もできなかっただろうな。
二十歳のボクに出会う事が出来たら、何を言ってあげようか。

思いっきり生きてみろよ・・・・かな?


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