自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

ボクがファンタジーにはまった理由

2012-06-15 07:12:56 | ひとり言
「生きることは苦である」


ブッダが言っていたそうだけれども、この言葉の持つ深い深い意味には、そう簡単には到達できそうにありません。


ある寺の住職が言っていた。


「息を吸い続けるわけにはいかない。ずっと吸っていると苦しいから吐く。でも、吐き続けているとそのうち苦しくなるから、また吸うことになる。結局、人間は苦から逃れようとし続けるのです」


わかるようなわからないような・・・。


楽を求めるのは苦から逃れるためであり、すなわち楽を求めること自体が苦であるということなのか。


来年ボクは、還暦を迎えます。


この10数年、ボクはこの苦から逃れるためになのかどうかは分からないけれど、ファンタジーや児童文学を読みまくっている。


少なくとも、ファンタジーを読むことで、もたらされたボクのこの10数年の人生は、「苦」に向かう心を成長させてくれたように思う。


大人が読むもの・・・としてはいささか幼稚な印象があるように思えるのだけれど、河合隼雄先生の「30、40を過ぎたら読むべきもの」という言葉に、いまさらながら大きくうなづいてしまいます。


新聞も読むし、経済に関する本、さらには宗教書や自己啓発。


どれもこれも、大いにボクの知的な刺激を与えてくれています。


でも、現実に向き合うには、「知識」だけでは問題の解決は難しい。


大事なのは、「イメージを広げること」なんです。




向き合った現実は、一人ひとり全く違う現実として向き合っているのだけれど、そんなことは多くの人は知る由もない。


現実は厳しい・・・こんな言葉を耳にすることがあるけれど、現実は現実。


その現実に「厳しいもの」と言う意味付けをするのは、その人個人の価値観であって真実ではないのです。


現実は現実。


その現実にいまどのような意味を持たせているのかは、その時の、その人の世界観なのです。


その世界観が狭くなりがちなのが、ボクたちのようなオトナ。


イメージする力は、人間に与えられた力ではあるけれど、その力を育てること以上にボクたちは知的刺激を求めがち。


ファンタジーには、現実にはありえないことがたくさん書き込まれている。


だから、「子供じみて」いるし、非現実的なものとして大人には敬遠されがちなのです。


現実世界に、戦いや魔法があったり、命がけの冒険なんかがあったら、命がいくつあっても足りません。


でも、ボクたちの現実にも人間関係でのつらい「戦い」があり、ありえない災害や犯罪に悪魔の意志を感じるし、魔法をかけたような奇跡も存在する。


そういった一つ一つの、身近な生活の中で、現実に向か言う時にこそ、イメージする力が必要になってくるのです。


ファンタジーや児童文学、そして神話や民話の中に、人間の古い知恵が隠されています。


もう何年目になっただろうか、その深い意味を探しだしていくボクの講座「自己成長のためのファンタジー講座」が、もうすぐはじまります。


いつの間にか、毎回何人かのリピーターが参加するほどの人気講座になっていた。


扱う物語は、毎回同じなのにもかかわらず、ボクでさえ、新しい気づきや学びがあふれています。


大好きなことを大好きな仕事として向き合えるのは、何ともシアワセなボクなのであります(^^)









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