クエストのオフィスの前の目黒川沿いは、桜並木。
この時期になると、その桜の葉が色づきはじめている。
地面に落ちた葉っぱを、思わず拾いたくなるような季節になりました。
春に咲いた桜の花は、あっという間に散ってしまうけれども、枝の葉は半年ものあいだ、桜の木を飾っている。
そして、そろそろ旅立ちの時を迎えた。
目黒川の流れに乗って海へとむかうもの、風に乗ってどこかの庭先にたどり着くモノ、掃除のおじさんに集められるモノたち、なかには、秋のワークショップの素材になるモノたちもいる。
そんな、葉の生涯を描いた作品『かえでの葉っぱ』
この物語を作った作家は、なんと1923年生まれ。
「日本のみなさまへ」と書かれたあとがきには、2012年8月とあるから、この時点で89歳。
文字通り、金色の美しいかえで葉っぱが秋になって旅立っていくお話し。
「うんと遠くまで飛ぶんだ」と旅立った葉っぱは、大きな石の間に落ちてがっかりしたり、畑の栄養にされそうになったり、子どもたちの押し葉になることから逃げたり、、、、、
そのうち、自分の姿が黒ずんできて、しまいには、冬の雪の下で動けなくなってしまう。
そのまま春を待ち、風に乗っている自分を見ると、灰色の蜘蛛の巣のようになっている自分に気づく。
やがてまた秋になる。
初めに大きな石の間に落ちた時に出会った少年に、再会し、彼に請われて旅の話をする。
たき火のそばに座る少年に話を伝えているうちに、葉っぱは燃えつきます。
「葉っぱは燃えつきました。少年はじっとたき火を見ています。みちたりた気持でした。
だれでも、たき火のそばではしあわせになるものです。
なぜだかわかりませんが、そうなのです」
90歳を間近にした作家の人生の旅が、この一枚の葉に表現されている。
そして、その人生をそっと語り、少年はじっと耳を傾ける。。
読み終えて、なんとなくこの葉っぱに自分を重ねている自分に気づく。
秋は、なんとなく気持ちが繊細になってくる。
この時期になると、その桜の葉が色づきはじめている。
地面に落ちた葉っぱを、思わず拾いたくなるような季節になりました。
春に咲いた桜の花は、あっという間に散ってしまうけれども、枝の葉は半年ものあいだ、桜の木を飾っている。
そして、そろそろ旅立ちの時を迎えた。
目黒川の流れに乗って海へとむかうもの、風に乗ってどこかの庭先にたどり着くモノ、掃除のおじさんに集められるモノたち、なかには、秋のワークショップの素材になるモノたちもいる。
そんな、葉の生涯を描いた作品『かえでの葉っぱ』
この物語を作った作家は、なんと1923年生まれ。
「日本のみなさまへ」と書かれたあとがきには、2012年8月とあるから、この時点で89歳。
文字通り、金色の美しいかえで葉っぱが秋になって旅立っていくお話し。
「うんと遠くまで飛ぶんだ」と旅立った葉っぱは、大きな石の間に落ちてがっかりしたり、畑の栄養にされそうになったり、子どもたちの押し葉になることから逃げたり、、、、、
そのうち、自分の姿が黒ずんできて、しまいには、冬の雪の下で動けなくなってしまう。
そのまま春を待ち、風に乗っている自分を見ると、灰色の蜘蛛の巣のようになっている自分に気づく。
やがてまた秋になる。
初めに大きな石の間に落ちた時に出会った少年に、再会し、彼に請われて旅の話をする。
たき火のそばに座る少年に話を伝えているうちに、葉っぱは燃えつきます。
「葉っぱは燃えつきました。少年はじっとたき火を見ています。みちたりた気持でした。
だれでも、たき火のそばではしあわせになるものです。
なぜだかわかりませんが、そうなのです」
90歳を間近にした作家の人生の旅が、この一枚の葉に表現されている。
そして、その人生をそっと語り、少年はじっと耳を傾ける。。
読み終えて、なんとなくこの葉っぱに自分を重ねている自分に気づく。
秋は、なんとなく気持ちが繊細になってくる。
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