自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

世界標準のアートセラピスト

2013-10-06 06:11:27 | ひとり言
日本では、心理学に関する国家資格が準備されていない。


国際的にみても、先進国?と呼ばれている国々の中で、こんな残念な(お粗末な?)状況は日本ぐらいしかない。


ボクの大学では、かつて心理学は文学部の中にあった。


『精神病院を捨てたイタリア 捨てない日本』の著者大熊 一夫さんが、


「国内全ての精神病院を捨てたこと.これは,世界の99%の人には想像も及ばないことで,この僕も,そこまではできないだろう,と高をくくっていました。ところがイタリアは,20世紀の終わりまでに精神病院を全廃してしまった.『精神病院のない国』が地球上に初めて出現したのです。」



と、著書について書いています。


千桂子先生が、かつて精神病院でアートセラピーを実践していたころ、いわゆる隔離病棟の悲惨な状況を目の当たりにして、かなりのショックを受けたと話していたこともあります。


そんな日本の状況下で、ボクたちクエストは、地道に独自の道を歩き続けてきました。


卒業生の果敢なチャレンジのおかげで、子どもの教室、高齢者施設でのアートセラピー、カフェスタイルのアートワークカフェ、またボランティア活動として中越地震後、世田谷一家殺害事件後、東日本大震災後の現地サポートとしての活動など、日本にはなかったことを創りだしてきたのです。


しかしながら、医療の中でのアートセラピーの提供はままならず、そういった現場での体験を希望している受講生や卒業生に、なかなかそのニーズを満たすことができずにきました。


そしてようやく、光が見えてきた。


昨日、オフィシャルに公表しましたが(クエストのニュースメール配信)、カナダの教育基準に基づいたアートセラピーのディプロマの取得が可能となったのです。


カナダには、カナダ国内のアートセラピースクールや大学をまとめた「The Canadian Art Therapy Assosiate(通称CATA)」があります。


これは、アメリカでは「AATA」、英国では「BAAT」があるように、CATAはカナダのアートセラピー協会です。


この協会の副理事長であるルシールさんが運営するCiiAT(アートセラピーの普及と教育)の、ディプロマを取得することができるのです。


クエストの提供してきた、「アートセラピー講座」と「自己分析心理学講座」が、CiiATの認定講座となり、さらに2年間の学びをしていきます。


大学レベルの学びなので、都合3年かかりますが、早ければ2016年には日本で学んだプロフェッショナル・アートセラピストが誕生するわけです。


今後は、アートセラピストという呼称も、整備されていく事でしょう。


来春からの開講ですが、すでにそれを見越して、この秋から受講を開始される方も何人かいるようです。


カナダから先生を呼び、少人数制を取るために、募集人員は 12名 のみ。


問い合わせもスタートしましたので、興味関心のある方は早めにアクセスしてください。


講座カリキュラム名は「JIPATT」です。


ゆくゆくは、日本のアートセラピー協会「JATA」の設立も視野に入れています。


日本でのアートセラピー事情がよりよくなり、アートセラピストたちの地位向上に貢献できると、われながら期待に胸が膨らみます。



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