自分セラピー

「自分を好きでいる」ことは人生を豊かにしてくれます。そこに気づかせてくれる沢山のファンタジー文学を紹介していきます

呑み込む母の愛と育む母の愛 『ありこのおつかい』 石井桃子

2013-04-17 09:05:26 | ひとり言
淡路島の地震、イランの地震・・・・地球上では、さまざまな災害が繰り返します。


地球と言う生命体が動いているわけで、そのメッセージをボクたちはまだうまくは受け取れていない。


どこかで人類は大きな反省を促されているとは思うものの、それを誰もがどこが出気づいているのに、人類全体としての動きはなかなか変えられないでいる。


この緑の惑星の内側で何が起きているのだろうか。


この宇宙を小宇宙としてとらえて人体に置き換えてみる思想はいくらでも存在する。


目に見える世界を、目に見えないボクたちの内側を見つめるヒントにしていく事が、目覚め(悟り)の一歩と言うわけだ。


ボクはもっともっと、自分を知りたい。


自分と言う不可思議な存在に、もっともっと近づきたい。


ユングは徹底した分析でいったいどんな自分にたどり着いたのだろうか。


自分探しのテーマを持つ絵本はたくさんある。


ボクが好きな作家「レオ・レオニ」は、一貫してこのテーマを追いかける。


手法は違うけれども、宗教、哲学、心理学、音楽、小説、詩、歌・・・ありとあらゆる手段はすべて「大きなる自己」を目指している。


そして、その源が母なる存在。


ボクたちは、誰もが母の元から生まれ、(たぶん)母なる世界に還っていく。


この循環は永遠の中で当たり前のように繰り返されている。


あまりにも当たり前で、その当たり前を大切に考えることもなくなってしまう。


『ありこのおつかい』石井桃子




おつかいにいくありこ。


お母さんお言いつけをまもらずに(子どもなら当然のこと)、あっちへ行ったりこっちに来たりしているうちに、つる草と間違えてカマキリの足を加えてしまう。


怒ったカマキリは、あっという間にありこをゴクン。


おなかの中で叫び続けるありこに「うるさいだまれ」と一括したところに、ムクドリが来る。


カマキリが自分に言ったと思ったムクドリは、アタマに来てカマキリをゴクン。


おなかの中で叫ぶカマキリに「うるさいだまれ!」と怒ったところに猫が来て・・・・


ついにはその猫のそばにクマが来て・・・と繰り返す。


おうちに帰ったクマさんは、ママとお帰りのハグ。


すると、クマさんのおなかの中で大合唱!!!


怒ったお母さんが、クマさんのお尻をぺんぺんすると、猫。


その猫の口からムクドリが・・・・


ついには、全員がクマさんのおうちで仲良くごちそうになりました。




なんだか、好きです。


当たり前の中にある、当たり前の幸せに気づけることは、本当の幸せ。




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