トヨタ自動車は、レース活動にかなり積極的です。
今年の4月に、これまで「TOYOTA Racing」「LEXUS Racing」「GAZOO Racing」で各々取り組んできたモータースポーツ活動を、トヨタがメーカーとして参戦する場合は、チーム名を「TOYOTA GAZOO Racing」と一本化して参戦すると発表しています。
レクサス車を使用する場合は、「LEXUS GAZOO Racing」の名称やレクサスのブランドネームを使用するそうです。
また、同時期にモータースポーツ部を「本部」に格上げし、レースに本腰が入りました。
さらに、それに先立ち、今年1月末、トヨタは世界ラリー選手権(WRC)への2017年からの復帰をも表明しています。
これにはコンパクトカー「ヤリス」をベースとしたマシンを投入するそうですが、ライバル車はVWの「ポロ」や現代自動車の「i20」等で、いずれも世界の自動車マーケットでの競合関係と重なり、ユーザーにとっても興味がわきやすいモータースポーツですね。
トヨタがこれほどまでに、モータースポーツに力を注いでいるのはなぜなのか?
それは、やはり「おっさんトヨタ(失礼!)」イメージの払拭と「トヨタ、レクサス」の「ブランド構築」にあると思います。
確かに、世界中で開催されるモータースポーツは、自動車メーカーにとってはブランド構築の側面を持っています。
特にモータースポーツ発祥の地である欧州では、ブランド構築にモータースポーツ抜きでは語れません。
事実、ポルシェやベンツ・BMW等のようなよく知られたメーカーはモータースポーツに参加することにより、ブランド力の向上を果たしてきました。
さらにブランド力の向上だけではなく、モータースポーツにはスピードや耐久性を極限まで競う中で磨いた技術を、後に市販車に落とし込めるメリットがあると良く言われます。
あの本田宗一郎氏は当時「レースは走る実験室」と言ったと言われています。
この8月“電気自動車(EV)のF1”ともいわれる「フォーミュラE」のレーシングカーが東京・六本木の公道を駆け抜け話題になりました。
フォーミュラEホールディングスのアレハンドロ・アガグCEOは、「EVのバッテリー技術を進化させるのに最良な方法はレース。それは歴史が証明している」と、昨年から開催しているEVレースの狙いについて語っています。
今でもBSフジでF1レースの番組を放映していますが、F1は、ご存知のようにドライバーの運転技術だけでなく、ハイブリッドやバッテリーといった最新技術は勿論、スピード、耐久性などのレース機能技術等全てにわたって競争色の濃いもので、かなりストイックな競技かと思われます。
しかし、80年代の終りの頃はバブル絶頂期の時代を背景に、スターのセナが乗る常勝マクラーレンホンダで、日本において一大F1ブームが起こりました。
いずれにしても、F1は形も市販車とは大きく異なり特別なモノですし、かなり「オタク」な部類かなと私はとらえています。
ホンダは今シーズンからF1に参戦していますが、苦戦をしています。
トヨタはF1を09年に撤退して依頼、今こんなにレース活動に力を入れているのに、F1参戦表明はありません。
これは、トヨタのモータースポーツ活動に対する考え方として「もっといいクルマづくり・クルマファンづくり」を主軸においているからと思われます。
「F1レース参戦=勝つ」というストイックな活動でなく、モータースポーツ活動を通じて「皆さんと一緒にクルマを楽しみたい、楽しもうよ」というコンセプトがしっかりとあるからだと思います。
しかし、ストイックなレースのF1は別としても、「モータースポーツ活動」で、現代の多くの人達がかつてのように「クルマを楽しむ」ようになっていくのでしょうか? ブームとまでは言わなくても、本当に「クルマを楽しめる」ようになるのでしょうか?
当然、経済的な要因など、様々な要因が重ならないと「みんなで一緒に楽しむ」レベルにはいかないでしょう。
つまり世界のトヨタといえども、トヨタが頑張っただけでは、足りないかもしれません。
しかし、とにかくトヨタは、今の時代をよく見据えて、自分達の出来る事を定めて前向きに取り組んでいます。「クルマを楽しめる」社会をめざしてチャレンジしています。
その姿勢と行動に、私は拍手を送りたいと思います。
今年の4月に、これまで「TOYOTA Racing」「LEXUS Racing」「GAZOO Racing」で各々取り組んできたモータースポーツ活動を、トヨタがメーカーとして参戦する場合は、チーム名を「TOYOTA GAZOO Racing」と一本化して参戦すると発表しています。
レクサス車を使用する場合は、「LEXUS GAZOO Racing」の名称やレクサスのブランドネームを使用するそうです。
また、同時期にモータースポーツ部を「本部」に格上げし、レースに本腰が入りました。
さらに、それに先立ち、今年1月末、トヨタは世界ラリー選手権(WRC)への2017年からの復帰をも表明しています。
これにはコンパクトカー「ヤリス」をベースとしたマシンを投入するそうですが、ライバル車はVWの「ポロ」や現代自動車の「i20」等で、いずれも世界の自動車マーケットでの競合関係と重なり、ユーザーにとっても興味がわきやすいモータースポーツですね。
トヨタがこれほどまでに、モータースポーツに力を注いでいるのはなぜなのか?
それは、やはり「おっさんトヨタ(失礼!)」イメージの払拭と「トヨタ、レクサス」の「ブランド構築」にあると思います。
確かに、世界中で開催されるモータースポーツは、自動車メーカーにとってはブランド構築の側面を持っています。
特にモータースポーツ発祥の地である欧州では、ブランド構築にモータースポーツ抜きでは語れません。
事実、ポルシェやベンツ・BMW等のようなよく知られたメーカーはモータースポーツに参加することにより、ブランド力の向上を果たしてきました。
さらにブランド力の向上だけではなく、モータースポーツにはスピードや耐久性を極限まで競う中で磨いた技術を、後に市販車に落とし込めるメリットがあると良く言われます。
あの本田宗一郎氏は当時「レースは走る実験室」と言ったと言われています。
この8月“電気自動車(EV)のF1”ともいわれる「フォーミュラE」のレーシングカーが東京・六本木の公道を駆け抜け話題になりました。
フォーミュラEホールディングスのアレハンドロ・アガグCEOは、「EVのバッテリー技術を進化させるのに最良な方法はレース。それは歴史が証明している」と、昨年から開催しているEVレースの狙いについて語っています。
今でもBSフジでF1レースの番組を放映していますが、F1は、ご存知のようにドライバーの運転技術だけでなく、ハイブリッドやバッテリーといった最新技術は勿論、スピード、耐久性などのレース機能技術等全てにわたって競争色の濃いもので、かなりストイックな競技かと思われます。
しかし、80年代の終りの頃はバブル絶頂期の時代を背景に、スターのセナが乗る常勝マクラーレンホンダで、日本において一大F1ブームが起こりました。
いずれにしても、F1は形も市販車とは大きく異なり特別なモノですし、かなり「オタク」な部類かなと私はとらえています。
ホンダは今シーズンからF1に参戦していますが、苦戦をしています。
トヨタはF1を09年に撤退して依頼、今こんなにレース活動に力を入れているのに、F1参戦表明はありません。
これは、トヨタのモータースポーツ活動に対する考え方として「もっといいクルマづくり・クルマファンづくり」を主軸においているからと思われます。
「F1レース参戦=勝つ」というストイックな活動でなく、モータースポーツ活動を通じて「皆さんと一緒にクルマを楽しみたい、楽しもうよ」というコンセプトがしっかりとあるからだと思います。
しかし、ストイックなレースのF1は別としても、「モータースポーツ活動」で、現代の多くの人達がかつてのように「クルマを楽しむ」ようになっていくのでしょうか? ブームとまでは言わなくても、本当に「クルマを楽しめる」ようになるのでしょうか?
当然、経済的な要因など、様々な要因が重ならないと「みんなで一緒に楽しむ」レベルにはいかないでしょう。
つまり世界のトヨタといえども、トヨタが頑張っただけでは、足りないかもしれません。
しかし、とにかくトヨタは、今の時代をよく見据えて、自分達の出来る事を定めて前向きに取り組んでいます。「クルマを楽しめる」社会をめざしてチャレンジしています。
その姿勢と行動に、私は拍手を送りたいと思います。