私のビートルは、67年式で20年程経ったものをレストアしたものでした。
今のクルマの耐久性は良くなっていますが、当時、60年代のクルマでは20年も経てば故障しても当然でした。しかし、レストアしてあるので大丈夫かと思っていましたが、フルではなかったので少し故障しました。
一応、レストアしてあったのはエンジンで排気量を1.5Lにアップし、電装関係もハーネス等新しくなっていました。また、キャルルックにするための艤装・タイヤ・ホイール・サイレンサー等も新品でボディ塗装も全塗装したものでした。
しかし、トランスミッションやシャーシ等はオリジナルのままでした。
まずは品質が良かった話からいきたいと思います。
日本で長年乗るには、最大の課題はボディのサビだと思います。
ボディさえ腐ってしまわなければ、極端な話、後は部品で交換できると思うのです。
そのボディは鉄板と塗装です。これがVWビートルはすごかったんです。
私の買ったビートルは全塗装してありましたが、オリジナルの下地塗装と上塗りも残っていました。つまり、その上に全塗装したようです。
キャルルックにするためにラジオアンテナはルーフ前端センターに穴をあけそこに着いていました。しかし、買ってすぐにラジオをならしても、入りが悪かったのです。
「アースができてない感じ」と思い、ルーフのアンテナを取り外して見ました。ルーフアンテナの取り付けネジを閉めるとその先がギザギザになっていて、塗装が削れてアースする構造でした。しかし、そのギザギザではルーフの塗装が取りきれて無くて、アースがイマイチでした。それで、マイナスドライバーで塗装を削りにかかったのですが、中々塗装が剥がれない。つまり、鉄板への塗装密着度が凄く良かったのです。以前から、VWビートルの耐久性には評判がありましたが、こういうトコがその1つなんだと関心しました。
さて、故障ですが3年間乗っている間に大きなのは2つだけでした。
1つは、走行中にクーリングファンの軸が折れて、エンジンに全く風がいかなくなった事。この時は流石に参りました。FLAT4に取りに来てもらうしか手がありませんでした。
何しろ走っている時に折れたのですが、とりあえずエンジンは回っていたので、わかりませんでした。クルマを停めてキーを切ってもエンジンが止まらない。後ろに回ってフードを開けて熱気にビックリ。ギアを入れて、エンストさせてエンジンを止めました。
もう一つは、クラッチワイヤー切れです。
通勤途中の走行中に切れました。切れるとクラッチは繋がったままになります。
それでも、真面目な私は会社に行かなくてはならないとの思いで、信号で止まった時には、エンジンを切りギアをローに入れ、セルを回しエンジンをかけ同時にアクセルを踏み、飛び出すように走りだし、シフトアップは回転をだいたい合わせて、四速までシフトアップ。信号で止まる度に、ニュートラルに戻し、エンジンを切ってローに入れ、また飛び出すというのを繰り返して会社まで行きました。
トランスミッションは古いままだったので、ギアが削れていて入りやすかったので助かりました。
会社に着く頃には、すっかりこの走り方に慣れて、会社に置いて帰るつもりが、乗って帰りさらに近くの修理屋まで走っていきました。
しかし、故障と言うのは、確かにその時は辛いですが、直してまた元気になると、非常に嬉しいものです。
「手を施すと蘇ってくれる」この喜びは、故障した時の辛さを上回るものです。また、いたわりながら走るのもクルマに愛着がわきます。
しかし乗っている三年間で、どうもペダルアッシーの付いている床が鉄のはずなのに、足でトントンと叩くと「ボコボコ」というので、これは抜けるんじゃないか?と思い、急ブレーキは決して踏みませんでした。(笑)
私の次のオーナーが乗り始めてしばらくしたら、やはり強いブレーキで床が抜けたと聞きました。きっと私の以前のオーナーが床を擦って錆びた上に塗装をして、それがそのままになっていたのだと思います。
大変申し訳なく思いましたが、後日別の鉄板を溶接して直したと自慢話のように聞き、この人も私と同じ「喜び」を知ったなと。
つまり私たちは「喜び組」になりました。(笑)
今のクルマの耐久性は良くなっていますが、当時、60年代のクルマでは20年も経てば故障しても当然でした。しかし、レストアしてあるので大丈夫かと思っていましたが、フルではなかったので少し故障しました。
一応、レストアしてあったのはエンジンで排気量を1.5Lにアップし、電装関係もハーネス等新しくなっていました。また、キャルルックにするための艤装・タイヤ・ホイール・サイレンサー等も新品でボディ塗装も全塗装したものでした。
しかし、トランスミッションやシャーシ等はオリジナルのままでした。
まずは品質が良かった話からいきたいと思います。
日本で長年乗るには、最大の課題はボディのサビだと思います。
ボディさえ腐ってしまわなければ、極端な話、後は部品で交換できると思うのです。
そのボディは鉄板と塗装です。これがVWビートルはすごかったんです。
私の買ったビートルは全塗装してありましたが、オリジナルの下地塗装と上塗りも残っていました。つまり、その上に全塗装したようです。
キャルルックにするためにラジオアンテナはルーフ前端センターに穴をあけそこに着いていました。しかし、買ってすぐにラジオをならしても、入りが悪かったのです。
「アースができてない感じ」と思い、ルーフのアンテナを取り外して見ました。ルーフアンテナの取り付けネジを閉めるとその先がギザギザになっていて、塗装が削れてアースする構造でした。しかし、そのギザギザではルーフの塗装が取りきれて無くて、アースがイマイチでした。それで、マイナスドライバーで塗装を削りにかかったのですが、中々塗装が剥がれない。つまり、鉄板への塗装密着度が凄く良かったのです。以前から、VWビートルの耐久性には評判がありましたが、こういうトコがその1つなんだと関心しました。
さて、故障ですが3年間乗っている間に大きなのは2つだけでした。
1つは、走行中にクーリングファンの軸が折れて、エンジンに全く風がいかなくなった事。この時は流石に参りました。FLAT4に取りに来てもらうしか手がありませんでした。
何しろ走っている時に折れたのですが、とりあえずエンジンは回っていたので、わかりませんでした。クルマを停めてキーを切ってもエンジンが止まらない。後ろに回ってフードを開けて熱気にビックリ。ギアを入れて、エンストさせてエンジンを止めました。
もう一つは、クラッチワイヤー切れです。
通勤途中の走行中に切れました。切れるとクラッチは繋がったままになります。
それでも、真面目な私は会社に行かなくてはならないとの思いで、信号で止まった時には、エンジンを切りギアをローに入れ、セルを回しエンジンをかけ同時にアクセルを踏み、飛び出すように走りだし、シフトアップは回転をだいたい合わせて、四速までシフトアップ。信号で止まる度に、ニュートラルに戻し、エンジンを切ってローに入れ、また飛び出すというのを繰り返して会社まで行きました。
トランスミッションは古いままだったので、ギアが削れていて入りやすかったので助かりました。
会社に着く頃には、すっかりこの走り方に慣れて、会社に置いて帰るつもりが、乗って帰りさらに近くの修理屋まで走っていきました。
しかし、故障と言うのは、確かにその時は辛いですが、直してまた元気になると、非常に嬉しいものです。
「手を施すと蘇ってくれる」この喜びは、故障した時の辛さを上回るものです。また、いたわりながら走るのもクルマに愛着がわきます。
しかし乗っている三年間で、どうもペダルアッシーの付いている床が鉄のはずなのに、足でトントンと叩くと「ボコボコ」というので、これは抜けるんじゃないか?と思い、急ブレーキは決して踏みませんでした。(笑)
私の次のオーナーが乗り始めてしばらくしたら、やはり強いブレーキで床が抜けたと聞きました。きっと私の以前のオーナーが床を擦って錆びた上に塗装をして、それがそのままになっていたのだと思います。
大変申し訳なく思いましたが、後日別の鉄板を溶接して直したと自慢話のように聞き、この人も私と同じ「喜び」を知ったなと。
つまり私たちは「喜び組」になりました。(笑)