むさでん業務日誌帳(改)

むら@車掌の徒然模型日記・・・・(ちょっとだけ愚痴もあるよ!)

驚愕の結果・・・・・。

2011-11-10 22:43:00 | 工場長の独り言

久しぶりに今日は模型の話・・・・

先月末発売されたTOMXのED79 50番台車・・・・、当鉄道でも早々にネット通販で予約購入、つい先日 ようやく入線となりました・・・。 最新製品ということもあって こちらで大きくいじる必要も無い・・・、ただ屋上機器への色入れとパンタの塗装だけはしておきましたが これだけでも だいぶ印象が変わります・・・。 ED75のリニューアル以来採用されているD形機関車用の動力ユニット・・・・低速から高速域まで極めてスムーズで さすがに巷の評判通りの出来具合に大満足なのです。 このTOMIX製の50番台車・・・・、実車は重連運用が主となっているので今回増備も2両という事でしたが 当鉄道では 既にマイクロエース製の同機を保有していたのです。 マイクロエースの初代製品(車体裾に帯色の無い53号機+59号機のMTセット)、そして その後発売された裾に青帯入りの 57号機+60号機のMMセット)の計4両が在籍していました・・・。これらの機関車は 当鉄道への入線時に屋上機器やパンタグラフの塗装、さらには当時のモデルでは再現されていなかった前面手摺の別パーツ化等の加工を済ませていましたが、 マイクロエース製品特有?の走行性能に問題があって あまり走行する機会に恵まれませんでした・・・。

マイクロエース製の動力車に共通する問題・・・・それは ズバリ 動力ユニット部に使用しているグリースにあります。 このグリース・・・、結構始末が悪くって 箱に収納したまま収納しておくと いつの間にやら 車体が油まみれになっていたり、 グリース自体に粘性があるようで 結構ベトベトした感じになったり、時には埃を撒きこみながら酷い状況になったりするのです・・・。動力ユニット自体には特に問題は無いようだけど 動力ユニットの走行性低下の一因に この粘性グリースが加担している事は明白だったりするのです・・・。 このメーカーの製品・・・、中国製という事もあって 2チャンネル等では この粘性グリースの事を中華油とか呼んでいたりしますが 自分の考えも全く同感で このグリース対策をするだけでも このメーカーの株が上がるのでは?と思えるほど・・・・・。

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そんな事で当鉄道では 今回 このマイクロエース製ED79 50番台車について粘性グリースを除去し、走行性能の改善を試みる事にしました・・・。 もし上手く事が運べば 他の同社製品(当鉄道では 交流電気機関車を中心に 多数保有中!)にも適用してみよう! って訳です。

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で・・・、まずは製品を分解して動力ニットを取り出してみることに。 この製品・・・、M社創世記の製品という事もあってか 例のグリースも ほぼ乾ききっている感じ。 台車を分解、ウォームギヤ等を取り出してみると 本当にベトベトした感じで これがグリースだったのか? と疑いたくなるぐらい。 それでも一応、分解前の通電確認テストではギクシャクしながらも走行したのですから 恐るべし・・・・。

ギヤ周りの部品・車輪・そしてモーター自体をも取り出した上、パーツクリーナー液を満たした容器にジャブ漬け・・・! 容器の蓋を閉めて シャカシャカと容器を振って洗浄してみました・・・・。 そんな作業を2~3分ほど続けた後で 再度 容器の蓋を開けて 中から部品を取り出しました・・・。 すると・・・・透明だったクリーナー液が 黄褐色に変色している・・・・、反面、ベトベトだったギヤパーツのほうは 綺麗サッパリした感じ。 取り出した部品はウエスでよ~く拭き掃除をした後、乾燥させておきました。 

乾燥後、新たに塗布するオイルは呉工業のCRE 2-26・・・・。これは電子接点等の金属表面保護に用いるもので ホームセンター等でも入手可能・・・。同社のCRE 5-56の弱点だったプラ部品への影響(塗布後にプラが脆くなる)も皆無、接点部分の酸化防止効果に特化したスグレモノ・・・。但し スプレーボトル入りなので 細かな模型工作にはそのままでは使えないので 密封可能な写真用フィルムケース(今となっては入手困難となりつつある・・・・・自分でも デジカメ移行以後、フィルムなんて買った事無いから・・・)の中に噴霧して保管・・・、容器内の液を楊枝ですくってギア部分に塗布してやりました・・・。無論、モーター端子等にも少量を塗布・・・、導通性能の改善に努めました・・・。

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こうして 再組立した動力ユニット・・・・、早速 試走線上に配置し、走行性能を確認してみました。 結果・・・、驚愕してしまう程に走行性能が向上! パーツ洗浄により走行抵抗が改善されたのか判らないけれど 少なくとも以前よりもモーターの起動電圧が大幅に低下した事を確認・・・・、走行性能も他社の最新動力ユニットには及ばないものの 低速~高速域まで極めてスムーズ! こんなマイクロエース車両なんて 今までお目に掛った事が無いと言いたいぐらい・・・・。 今回のこのテスト・・・・これだけ効果があるという事は 早速 他の車両にも施行しなくちゃ・・・。 いやはや・・・・事前に 「かなり良くなる!」という話は聞いていたものの さすがにこれだけの効果を実感すると早々に他車への施工をしなければ・・・という気になってしまった次第。 久しぶりに有意義な技術検証となりました・・・・。