外教生活 in 中国山東省濰坊-淄博-泰安-済南&北京=>故郷へ

北京五輪の翌年(2009年)からの外教(外国籍教師)生活と地元での留学生との触れ合いを綴っています。

英語教師の相場

2015年12月27日 | 日記
12月27日(日) 晴れ

何かのニュースで「クリスマスの満月が数年ぶり」という記事を目にしました。
昨日と今朝、西の空に輝く満月を見ました。綺麗ですね。

昨日隣の部屋に住むアイリッシュの先生とお茶をしました。
彼はマラソンランナーであり、稼いだお金を全て旅行につぎ込むほどの旅行好き。
年齢は35歳だそうですが、これまでに訪れた国が50カ国なんだと。

初めはお互いの帰国日や授業の話をしていたのですが、私が再びこの学校に
帰ってくる日を話すと、急に外事部(国際交流部)に対する不満が出てきました。

この冬休み中に広島大学が提供する交流プログラムに学生が一人参加する関係で
私は2学期の開始を1週間遅らせることにしました。日本語科主任にも外事部の
担当にも確認済みで、特に外事部の担当は1週目でも2週目でもいいと返答
してくれたのです。
ところが、同じ担当が彼には1週目から始まるとしか話さなかったそうです。

私が「ここにいると三者三様の返事が戻ってくるね」と話すと苦笑いしました。

彼の話では、赴任一年目の昨年はこの大学の授業以外にも外部の学校の授業をも
押し付けられていたそうで、中学校や幼稚園にも赴いていたそうです。
週末も授業をしていたので自由になれる時間がなく、今年は外部の授業を
断ったそうなのですが、「新任教師に負担が重いから君がやれ」と強制された
のだとか。彼は昨年その新任教師だったわけなんですけどね。
結局交渉の上、一部だけ引き受けることにしたそうです。

私の授業数を尋ねてくるので、来学期は週5の予定だと話すと、外部では教えない
のかと再度質問。日本語には需要がないからね、と返答しておきました。
一応この大学でも契約書上は大学内もしくは大学が提携する機関以外での仕事は
禁止されているはずなんですが、英語教師はあちこちで授業をしたり、宿舎で
家庭教師をしたりと、かなり稼いでいるようです。
彼の話では1時間のギャラが最低150元、一般的には200元だそうです。
私が濰坊にいた頃、外事主任暗黙の了解で非常勤をしていたのが時間単位70元
でしたから、物価が違うとはいえ、英語の需要の大きさが分かります。

この街にも僅かながら日本語を教える教室があり、この大学の学生が数人通っている
という話を聞いたので、来学期の見学を考えています。
今学期主任代行の先生と画策した「日本語コーナー」は結局消滅しました。
代行の先生は「国際交流部も協力を約束してくれました」と彼らのリップサービスを
真に受けたようです。
この大学に期待できることはもう何もありません。

コメント
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