とある日にて
いつも通りマルチナックルを搭載したワム80000をTNカプラー搭載のワムと連結しようとしたら…マルチナックルのナックル部分が折れるという事件が起きてしまいました…
たしかに3Dプリンターで造形したものは折れやすいと言いますがまさかこのタイミングで折れるとは…
…ということをTwitterで呟いてたら、製造元のPochi。工房さんから改良版の試作品を送っていただけるということになったので…
改良版マルチナックルカプラーの試作品を送っていただきました。
今回は改良版(右)に加えて比較用として現行版(左)も送っていただきました。
とりあえず各1個ずつ切り離してみました。
現行版(左)は下地がグレーサフを、改良試作品(右)はブラウンサフが吹いてあります。
比較をするにあたって少し色が違う方が見分けがつきやすいです。
一応強度確保のために細かいところを修正したみたいですが、パッと見ではほぼ同じに見えますね。
早速取り付けてみました。
左から改良試作品、現行品、旧製品となります。
現行品からカプラーが少し小ぶりになっています。
とりあえず改良試作品のマルチナックルを二軸用TNカプラーと連結してみましたが、特に何の問題もなく連結及び開放ができました。
念のため何回か連結及び開放を繰り返してみましたが、特に破損はしませんでした。
一応現行品でも同様にやってみましたが、連結及び開放の感触は両社での違いはほぼありませんでした。
ちなみにですが筆者のTOMIXの二軸貨車のカプラーポケットには純正の板バネではなくウレタンの切れ端を入れています。
この方がTNカプラー同士又はマルチナックルとTNカプラーを連結する際にカプラーが反れることが無く、連結がしやすくなります。
(ただしTNカプラー同士ではミニカーブレール走行時に少し脱線しやすくなるというデメリットもあります…)
両社のカプラーの強度を比較するために、思い切って連結した状態で両側から引っ張ってみることにしました。
左側が改良試作品、右が現行品となります。
この試験をやるとどちらかのカプラーは破損することになりますが、サンプル品でデータを出すためにはやらねば(使命感)ということでこの試験を行うことにしました。
結論から言うと両方から引っ張った場合、現行品の方が先に破損し、改良試作品の方は問題がありませんでした。
破損した方のカプラーを正面から見てみましたが、最初に破損したところと同じ箇所で割れていました。
やはりここがカプラーにおける弱点だったのですね。
1回の試験では個体差の可能性があるので同様の試験をもう1回行いました。
結果は2回目も現行品が破損し、改良試作品は問題なしという1回目と同様の結果になりました。
このことから改良試作品は現行品より強度が向上したという結果になりました。
【まとめ】
今回サンプルを頂いた改良版のマルチナックルカプラーですが、現行品と比べて見た目、TNカプラーとの連結の感覚はそのままにカプラーの強度が向上したということが今回の観察でわかりました。
最後になりますが今回試作品を提供してくださったPochi。工房さん、細かい要望にお答え頂いたのと試作品の提供をしていただきありがとうございました。
【おまけ】
残ったカプラーを使ってTOMIXのワム380000のカプラーを全てマルチナックルに交換しました。
では