忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

技術を捨てる

2015-07-02 11:50:21 | 書展
昨日伺った「第七回 天作会展」より

ブログ掲載のご許可をいただいたので
早速アップします。

大阪在住の森本順子氏の作品3点











私は今回はじめて、彼女の作品の前に立った。
これまでブログやFacebookで度々拝見していたが、
実際は、まだ会ったこともない彼女の息遣いが感じられる
思いがした。

私のようなものが、森本さんの作品にコメントするのは、
おこがましいが、率直な感想として・・・


素朴である。
気取りがない。
純真という言葉が似合う。


凄く高度な技術がある方だろう。
が、その技術を棄て、
全てを脱ぎ捨てて、
「素」になっている。

自分をさらけ出しているのだ。
それが難しい。
その難しいことを、
やってのけている。

「魂の塊」と彼女は言っていた。
なるほど・・・
これまでも彼女の書は凄いと思っていたが、
ますます情熱は強く、
その火が燃え滾っているのだと感じる。




もうお一人、昨日はじめてお目にかかり、
気さくにお話を聞かせてくださった、
中嶋先生の作



「花」と「月」

井上有一氏の作品に衝撃を受けて、
井上有一氏のオマージュとして、
作品を書かれていると。

有一氏が筆圧をかけて線を引くのに対して、
「花」は逆に紙に筆を接触させない方法で書かれた作品だそうで。
新しいことを開拓していった有一氏に習い、
御自分も新しい書への挑戦をされておられるとのこと。

壁面にゆったりと飾られた作品は、スポットに照らされて、
私のハートに迫り来るものを感じさせてくれた。

先生の温かいお人柄と、かっこよさにメロメロ。
大ファンになってしまって

中嶋先生、撮影のご許可はOKだったのですが、
ブログ掲載のご許可はいただいていません。
勝手に申し訳ありません。
支障あるようでしたら、御一報くださいませ