忘己利他

書道をやっています。大切な仲間に恵まれ、ふれあい、共に楽しむために・・・

苦し紛れ

2015-10-12 20:52:14 | 書道
気がつけば、10月も半ば。
このところず~と書展に追われ、
8月のグループ墨花、
9月の書TEN、そして
10月には麗川会展と
続けてのハードスケジュール。

やっと一段落で、
今は気が抜けすぎてしまい、
風邪気味もあってゴロゴロしている

書展に来ていただいた方へ
お礼のお手紙を出さなければと思うのだが、
筆不精は相変わらず。

それぞれの書展について、
振り返ってみると、
作品は苦し紛れの間に合わせと猛省




「色即是空」


これは先日の麗川会展出品作。
寂しい壁があったので、
急遽色紙に貼って額に入れた。

これもその場しのぎの
間に合わせだが、
むしろこれが一番人気が高かった。

苦し紛れのほうが、
無駄な力が抜けて
良いのかなぁ~



渡部大語先生個展

2015-10-08 22:30:31 | 書展


早稲田の駅を降りるなり、
学生の街らしく
たくさんの若者が行き来していました。

♪都の西北 早稲田の森に♪の
フレーズを口づさみながら
歩きました。

でもその先は知らないので、繰り返し



ご存知、大隈講堂を見ながら進むと、

27号館のショーウィンドーに
凄い迫力の大作が
目に飛び込んできます。











地下1階の会場には、
素敵な花の絵や写真とのコラボ、
マットが清楚な桜の花びらの模様だったり・・・

「花」をテーマに作られた作品は、
自然体で
優しく、おおらか、
気取りのない、人間味あふれる
作品群でした

15日(木)まで
ただし11日(日」はお休みです。



第40回玄黄書展

2015-10-08 21:58:03 | 書展


現日会 名誉顧問の國吉幸舟先生が主宰される
玄黄会の40回記念展が
銀座 鳩居堂4階で開催されています。



大正14年生まれの國吉先生は、
とてもお元気で、
穏やかな笑顔です。

「作品は下手くそでいい」と、
いつもおっしゃり、
私にとっては、救いの言葉のように感じますが、
その先生がおっしゃる「下手くそ」は、
古典に立脚し、
品格を備え、
読めなければならないという、
基本姿勢を大切にされています。

玄黄会の所属であり、
現日会事務局長 浅見先生の作品「至上」







ベテランぞろいの玄黄会です。
見ごたえがあります。

11日(日)まで

忘己利他の精神は・・・

2015-10-07 21:39:45 | 書道


第5回書を楽しむ麗川会展に出品した
私の作品「忘己利他」です。

このブログのタイトルを書いてみました。


このブログを立ち上げた際に、
「忘己利他」の精神を目標に・・・と
偉そうなことを書きましたが、
実践されているのか?
心に手を当てて、反省の日々です

「忘己利他」とは、
天台宗の開祖 伝教大師最澄の言葉の一部です。

悪事向己 好事与他、忘己利他、慈悲之極。

悪事は己に向け、好事は他に与え、
己を忘れて他を利するは、慈悲の極みなり。



人間は自分勝手なものです。


自分のことよりも相手のことを思いやる心を持ち、
相手の幸福を願う、
そんな菩薩のような精神を持ちたい。
そこに自分のしあわせがあると思います。


「忘己利他」の読みは「もうこ りた」
つなげて読むと「もう懲りた」

混沌とした世相。
町行く人を見ていると、
コミュニケーションはなく、
周囲には目を向けず
スマホやアイホンに夢中です。


「もう懲りた」なんて言わないで、
周りの人々を気遣い、
明るい社会を作るように、
「忘己利他」の精神を実践していきたいものです





第5回書を楽しむ麗川会展 終了

2015-10-06 20:05:24 | 書展
お蔭さまで「第5回書を楽しむ麗川会展」が終了いたしました。
ご来場くださった皆様に、厚く御礼申し上げます

出品者35名の小さな書展ですが、
ご来場の方々より
「前回よりずっと内容が充実した」との
お言葉をいただき、
手前味噌ではありますが、
誇らしく感じました。

また、出品者の自主性も発揮され、
会場装飾のお花や懇親会の準備は
会員有志が積極的にやってくださり、
嬉しい限りです



今回初出品された7名の方の作品をご紹介します。


流麗な線が見事なKさんの作品です。
百人一首で有名な
「瀬を早み 岩にせかるる 滝川の
われても末に 逢はむとぞ思ふ」崇徳院のうたです。
御自宅が遠いので、御稽古に通われるのが大変ですが、
それでも熱心に頑張ってくださっています。



孟法師碑 Gさんの作品です。
2年前の麗川会展をご覧になって、
こんな書展に出品したいと思い、
入会されたそうです。
今回Gさんの作品を観に、
たくさんのお客様がお越し下さいました。



まだ入会されて半年ぐらいしか経っていない
Suさんですが、現在最も熱心で、
期待の新人です。
この「道」は、入会半年の成果、会心の作です。
誰でも最初の一歩はあるもの。
次回は、もっと充実の作品が観られることでしょう。



Soさんも入会されて1年半ぐらい。
一生懸命が伝わる作です。
まさに「無我夢中」
娘さんの御家族に囲まれて、
お幸せな一面が見れました。



高校生の時、仮名が得意だったM君が就職し、
仕事の合間に練習を重ねました。
「粘葉本和漢朗詠集」書いた経験のある方は、
御存知だと思いますが、
1枚書くのに1時間ぐらいかかります。
それでも根気よく、何回も集中して書きました。



麗川会で最も若い会員。
中学1年生のK君です。
まだ入会して数ヶ月。
永字八法の基本に挑戦中です。



「高野切第三種」全臨の部分です。
Iさんは入会されて一年ぐらいかと思いますが、
入会される前から上手なので、
私は何も指導していないような・・・
几帳面で気遣いをいつもしてくださる、
素敵な女性です。



ベテラン陣の力は勿論ですが、
今回の書展は、とくに新しい力が加わったことが、
頼もしい出来事でした。

明日は朝から片付け、搬出。
もうひと働き。
頑張ります