湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

高本公夫と風花良その2

2010年10月16日 | 詩歌・歳時記
青空の下、心地よい風に吹かれて、芝生の馬場を疾走するサラブレッドは美しい。
広げる競馬新聞は、暗号を探り、サインを発見するべく何色ものマーカーで、賑やかなことだ。
                                 
風花良はこう書く。出走表に並んだ馬名、騎手名、その他あらゆる要素で、
左右からサンドイッチされている馬をあぶり出せ! その馬こそ激走馬だと。
とは言え、当該馬が走るのは2回に1回だ。引っかけも多いし、一筋縄ではいかない。
空振りの方が多いのだ。そして、サインや暗号は年々複雑になり、難しくなる一方である。
       
こんな事もあった。北海道の牧場で火事があり、「エガオヲミセテ」と言う馬が死んだ。
その週の競馬。ダイヤモンドS。死んだ馬の現役時代の厩舎から、超人気薄の馬が出走した。
相手を探す。小倉のメインレースに「ダイヤモンドアイ」を発見。
その馬のゼッケンと同じ馬番を相手にした馬連を買う。見事的中。
勝った馬のレースぶりが、素人目にもおかしく映った。騎手が下手なんだ。
武豊なら、けして不可思議な乗り方はしないだろう。
                             
ある年の有馬記念。ポスターのコピー「今年を彩った名優たち」。
早速、出馬表を見る。いたいた、2人。いや2頭。①メジロマックイーン⑧ダイユウサク。
松田優作が死んだ年だった。枠連1ー5、馬連①ー⑧で勝負!
ダイユウサク1着のずばり①ー⑧で決まってくれた。
会社の連中に1000円ずつ、無理矢理買わせたのだが、5万円余の臨時ボーナスを手にして、
みんなホクホクだった。5枠のもう一頭がオースミで、頭文字が「おだ」。
1ー5を逆に読むと「ごーいち」。なんだか人の名前のようだ。
翌年の競馬会のイメージ・キャラクターは、高倉健だった。
そして、健さんの本名は「小田剛一」である。ウソのような本当の話である。
日本の競馬は、まったく素晴らしい!!