今夜はBSで池波さんの原作の「編笠十兵衛」を観たけれど、違和感一杯のシナリオでした。でもお気に入りの村上弘明主演です。
ご存知、碧眼の武士・柳生十兵衛の孫という設定の彼が活躍するのは江戸は元禄時代。秘かに赤穂浪士を応援するお話ではありまする。
一塊の銀に凍れる伊吹山
そして今、とうとう読む本がなくなり、何度目かに開いたのは藤沢周平の「用心棒日月抄」なのです。
全4巻、今、残りのページを案じながら4巻めに突入であります。
冬夕焼け余録のごとき老後かなむかし、NHKのドラマの「腕におぼえあり」が、主演の青江又八郎をやっぱり村上弘明が好演して、これを忘れられないのでしたが、偶然にYouTubeで結構長い時間の映像を観たけれど、面白くは思えなかった。
ふたつのドラマはどちらも原作を越えてはいませなんだ。原作を読む興奮がいやまさ、あおりたてまする。
今はひたすら、黒川博行の「悪妻業」と白川道の最期となった遺作「病葉流れて」の完結編の文庫本の発売を待ち焦がれています。