秋風となりて
湖北の野をゆけば
乙女のままのひとと逢わむか
日本の秋の象徴は、陽に輝きながらも切なく揺れ動く「すすき」にとどめをさす。
ところが、このすすきの好む土壌を、これまた偏執的に好むのがアメリカ外来の
「背高泡立ち草」なのである。
逢ひもせで
恋せしといふ偽りを
海にほどかむ秋のしるしに
セイタカアワダチ草の眼をむくような繁殖力に、一時弱りはてたすすきなのだが、
アワダチ草自身が、その根に秘める「毒」に自身が害されて、およそ3年のサイクルで、
すすきが復活する、秋の野山の景観だ。
死ぬるため生きる
哀れを重ねつつ
伊吹の山の秋をかなしむ
今年はどうやら「すすき」が優勢のようである。 佳きかな、良きかな、日本の秋よ。
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