湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

秋の野原の大戦争

2012年10月10日 | 詩歌・歳時記

          秋風となりて

          湖北の野をゆけば

          乙女のままのひとと逢わむか

                              

日本の秋の象徴は、陽に輝きながらも切なく揺れ動く「すすき」にとどめをさす。

ところが、このすすきの好む土壌を、これまた偏執的に好むのがアメリカ外来の

「背高泡立ち草」なのである。 

          逢ひもせで

          恋せしといふ偽りを

          海にほどかむ秋のしるしに

セイタカアワダチ草の眼をむくような繁殖力に、一時弱りはてたすすきなのだが、

アワダチ草自身が、その根に秘める「毒」に自身が害されて、およそ3年のサイクルで、

すすきが復活する、秋の野山の景観だ。

                  

          死ぬるため生きる

          哀れを重ねつつ

          伊吹の山の秋をかなしむ

今年はどうやら「すすき」が優勢のようである。 佳きかな、良きかな、日本の秋よ。

           


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