・・・ 父が死んだら ・・・
① 医師に「死亡診断書」を書いてもらう。
② 米原市役所で「埋葬許可証」の交付を受ける。二十四時間受付可能。
③ 「ソニア ホール2 近江」TEL 0000-0000-00へ連絡し、
父の「特殊な」考えを、係員に説明し、説得すること。
通夜、葬儀のたぐいは、ノー・サンキュウだ。
1番安価な棺を用意。霊柩車=マイクロバスにて「こもれび苑」にて、とにかく、
死後24時間を過ぎたなら、ボクの遺体を焼いておくれ。
その際、骨壷・戒名・棺を覆う布・・・・金のかかることは、一切無用だ。
④ 時間があるならば、「アヤハ・ディオ」で、板切れを購入し、棺おけを作れ。
母の棺は、最低のクラスで6万もした。 燃やしてしまうものに無駄な金をかけるな。
⑤ 僧りょうは呼ぶな。骨壷も小さなバケツで代用しておくれ。
⑥ 君のアカペラで「君だけを」「十七才のこの胸に」を歌ってくれれば、満足だよ。
仏や神は、弱い人間が作り出した「幻想」である。あの世などあるはずがない。
「たましい」「霊魂」があるとすれば、死者をなつかしむ者の心にこそ息づくものだよ。
焼かれたお骨というものは、「物質」でしかないのだ。
骨はロマン的には、魚津の海に散骨してほしいけれど、面倒くさけりゃ、
天の川か琵琶湖へ捨てておくれ。 ただし、金槌で砕いて粉状態にすること。
骨のまま、漁師の網にでも引っかかったら、やっかいな犯罪の捜査が始まるからね。
⑦ テレビの台の上に、保険証・契約書・土地の権利書・・・すべての書類がある。
君の思いのままにしておくれ。 事故死にしろ、病死にしろ・・・いくばくかの保険金を
受け取っておくれ。
土地・建物の名義変更の書類のひな形は、ボクのパソコンの「ワード」に残っているよ。
弁理師に頼めば最低5万。自分ですれば印紙代の数千円で済みます。
この父が出来たことさ。君なら簡単に仕上げるでしょう。 プリンターは無線でつながっている。
⑧ バッグのなかの、滋賀銀行と長浜信金とジャパン・ネット銀行と中央競馬専用のリソナ銀行の
キャッシュ・カードの暗証番号は、すべて「0000」です。
⑨ すべて、君の思うままにしておくれ。どうしても迷ったならボクの二人の弟に相談してくれ。
君がこの家を要らない、と思ったら・・・彦根の妹の〇〇ちゃんにあげておくれ。
⑩ 僕の息子でいてくれて、ありがとうございました。
この文章を綴ることが、とても幸せです。
いつの日にか、君が成功したならば、父の歌集・句集・詩集を出版していただけるならば、
これにまさる幸せはありません。
けれども、息子よ!! 君と過ごした日々が僕の最高の幸せでした。
ありがとう。
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