毎年、夏になるとたまらなく富山の海へ浸かりたくなる。
生まれた町、魚津は長い護岸の防波堤が伸びていて、残念なことに、砂浜はごくわずかしか
残っていない。そこで、いつも目指すのは「雨晴し海岸」である。
若き娘のふるさと訛り
聞き惚れる
雨晴し海岸ひとり酒のむ
キャンプ場で騒いでいる若者たちの、地元の言葉を聴くのが最上の喜びであることだ。
海に遊んでもらったあとは、いざや温泉である。
「岩井戸温泉」立ち寄り湯の塩っ辛い湯で、身体を和ませる。
このたびは
雨晴し海岸めざしきて
海に浸かるも故郷知るため
氷見の漁港にて、車中泊まりのその朝は、待ちかねたぞよ、「魚市場食堂・海宝」だ。
早朝、次々に漁船が帰り、手早く魚貝類を陸揚げする。仕分けする人たち、フォーク・リフトが走り、
人々の往来が、めまぐるしくも左右する。
魚市場を見下ろす2階の食堂は、魚を仕入れてから営業が始まる。
その朝、あがったばかりの魚の刺し身定食、金1,000円也。
椀ものは「かぶす汁」といい、漁民が船上で獲れたばかりの魚のぶつきりを味噌汁へぶち込んだ
これぞ、海の豊漁というべき吸い物なのだ。
陽にやけて火照る二の腕嘗めてみる
魚津の海と
確かむるため
その夜は毎年のことながら、お馴染みの宿「ひみのはな」へ泊まる。 この清げな、静かな宿が・・・
旅のつれづれに、故郷への想いをいや増してくれるのだ。
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