湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

キトキト魚、氷見漁港

2012年08月23日 | 詩歌・歳時記

                                                    

毎年、夏になるとたまらなく富山の海へ浸かりたくなる。

生まれた町、魚津は長い護岸の防波堤が伸びていて、残念なことに、砂浜はごくわずかしか

残っていない。そこで、いつも目指すのは「雨晴し海岸」である。

          若き娘のふるさと訛り

          聞き惚れる

          雨晴し海岸ひとり酒のむ

キャンプ場で騒いでいる若者たちの、地元の言葉を聴くのが最上の喜びであることだ。

海に遊んでもらったあとは、いざや温泉である。

「岩井戸温泉」立ち寄り湯の塩っ辛い湯で、身体を和ませる。

          

          このたびは

          雨晴し海岸めざしきて

          海に浸かるも故郷知るため

氷見の漁港にて、車中泊まりのその朝は、待ちかねたぞよ、「魚市場食堂・海宝」だ。

            

早朝、次々に漁船が帰り、手早く魚貝類を陸揚げする。仕分けする人たち、フォーク・リフトが走り、

人々の往来が、めまぐるしくも左右する。

魚市場を見下ろす2階の食堂は、魚を仕入れてから営業が始まる。

                   

その朝、あがったばかりの魚の刺し身定食、金1,000円也。

椀ものは「かぶす汁」といい、漁民が船上で獲れたばかりの魚のぶつきりを味噌汁へぶち込んだ

これぞ、海の豊漁というべき吸い物なのだ。

          陽にやけて火照る二の腕嘗めてみる

          魚津の海と

          確かむるため

その夜は毎年のことながら、お馴染みの宿「ひみのはな」へ泊まる。 この清げな、静かな宿が・・・

旅のつれづれに、故郷への想いをいや増してくれるのだ。

 


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