ネットで知り合った、ある女性の昔話に、想を練って・・・・詩を書きました。
1 金の背文字の 文学書
あらかた消えた 本棚に
一輪挿しを 置きました
デモ行進と 革命と 危険な夢に 生きるひと
わたしと夢と どちらを取るの?
おまえと夢と ふたつを生きる
一輪挿しの 紫陽花が 白く生まれた夜でした
2 汗と血のりの 手ぬぐいが
流しの隅に ぶらさがる
歯ブラシ二本 ふるえてた
裸電球 わびしげに 見果てぬ夢に 生きるひと
ぷかりふかした 煙草のけむり
あなたにすがり あなたに生きる
一輪挿しの 紫陽花が 青くかがやく夜更けです
3 故郷の母の この手紙
廻りまわって 届きます
今は涙を ふりすてて
傷跡だらけの その腕に あぶない夢に 生きるひと
わたしと夢と どちらを取るの?
故郷をすてて あなたと生きる
一輪挿しの 紫陽花が 赤く燃えてる朝でした
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