湖の子守唄

琵琶湖・湖北での生活、四季おりおりの
風景の移り変わり、旅先でのふれ逢いなど、
つれづれなるままに、語りたい。

紫陽花の詩・・・・・・・作詞

2012年07月12日 | 詩歌・歳時記

                     

ネットで知り合った、ある女性の昔話に、想を練って・・・・詩を書きました。

 

1  金の背文字の 文学書

   あらかた消えた 本棚に

   一輪挿しを 置きました

     デモ行進と 革命と  危険な夢に 生きるひと

     わたしと夢と どちらを取るの?

     おまえと夢と ふたつを生きる

   一輪挿しの 紫陽花が 白く生まれた夜でした

 

2  汗と血のりの 手ぬぐいが

   流しの隅に ぶらさがる

   歯ブラシ二本 ふるえてた

     裸電球 わびしげに  見果てぬ夢に 生きるひと

     ぷかりふかした 煙草のけむり

     あなたにすがり あなたに生きる

   一輪挿しの 紫陽花が 青くかがやく夜更けです

                              

3  故郷の母の この手紙 

   廻りまわって 届きます

   今は涙を ふりすてて

     傷跡だらけの その腕に  あぶない夢に 生きるひと

     わたしと夢と どちらを取るの?

     故郷をすてて あなたと生きる

   一輪挿しの 紫陽花が 赤く燃えてる朝でした

             


最新の画像もっと見る

コメントを投稿