EMI’Sーベルギー日記ー

リコーダー奏者EMIのブログ、2005.11.09開設。気ままに綴るブログです。
ただいまブリュッセルにてサバイバル中

演奏会「情念と気晴らし」

2006年10月03日 | 演奏会
情念と気晴らし 
フランス音楽とそのはざまで
の演奏会が無事終わりました。
お越しくださいました方々、本当にありがとうございました。

古楽に合った、良い響きの中で演奏する事ができ、
個人的にとても今は温かい気持ちで一杯です。

ソロで演奏したオトテールの曲は
あまり普段演奏されていない曲を取り上げてみましたが、
私はその曲の少し古風な所とオトテール独特の響きが気に入っています。
実際練習を始めると、ロ短調の曲はとても難しく、
リコーダーにとっても、通奏低音にとっても
やりにくい箇所が沢山ありました。
オトテールの曲集の最後に収められたその曲は、
そこもまた独特な響きの要因のひとつなのかなと今は思います。

演奏会当日は偶然オトテールの誕生日でした。
私は当日までそれに気づかず、何気なく知ったその偶然は
ちょっとナーバスになっていた心を励ましてくれました。


フランス音楽は私にとってとても必要なジャンルです。

何年か前に酷く落ち込んだ事がありました。
その時に心を和ませてくれたのが、
ミッシェル・ランベールのアリアでした。
その曲を以前良く聴きました。
今回のアンコールにも別のM・ランベールのアリアを使いましたが、
同じ癒しと慰めがありました。

宮廷という豪華絢爛の中で演奏されていた曲ですが、
その旋律の中には、どこか優しく、懐かしく、しみじみとさせられる
響きが沢山含まれています。
もちろん、舞曲様式の楽しさ、
優雅さなど、フランス独特のエスプリも魅力ですね。


ここからは余談ですが、、、

みなさん、バロックダンスをご存知ですか?
この夏行った講習会でもレッスンを受けましたが、
(レベルが高いし、フランス語&イタリア語だしでほとんどアタフタ、バタバタ
後を追っかけててただけだったんですがね・・

常に頭の上から操り人形のように糸につるされているように
重心は落ちず、大きな流れの中で、
ステップはめちゃくちゃ細かい・・・・
とても音楽と一体化しており、
楽譜では読み取れないものを沢山ダンスから
舞曲の様式を知る事ができるのです。
パリの音楽院に行っている子は
バロックダンスも授業にあったと言っていたな。

イタリアで受けたバロックダンスの講習会は
先生もわりと有名な方だったのか、
各地から常連さんのようなコスチュームもばっちりの
ピンクの眼鏡フランスマダム、
んんん?あなたはもしやオナベ??など様々、、、
な方が集っていました
ペアを交代するとき、すれ違うときに
フランスマダムたちは必ず、頭を上品に傾け、優しく微笑みます。
日本人負けるな!!
しっかり、真似して対抗しておきました!

私は自分のレッスンもあり、3回しか受けれませんでしたが、
どうやら、バロック、ルネサンス、イタリア、フランスなど
結構沢山の講座があったようです。
ルネサンスダンスはフォークダンスのようで
わりと踊り易く、みんなで手を繋いで列になり、和やか。
なはずが、、、
ステップも早いので
付いていけず、私は結局どたばた、、、、
あは。全然踊り易くなかった・・。

まあ実はその中で習得できる程
私の体はついてはいけませんでした。。。
どすこいっ!!


前にブログに書いたかもしれませんが、
講習会が終わり、夜の11時ごろに度々
街中でフォークダンスが踊られました。
フォークダンスも講習会プログラムの一部でしたが、
その先生中心に、夜もみんなの愉しみとして
行われていたのでした。
そこにバロックダンスの先生も居ました。
順繰りにペアを変わる際、先生ともペアになりましたが、
笑いが止まらなくなるほど、
腰をひきつけられ、クルクル回されました。
さすがプロだわ。
私の重い体はクルクルまわりました~。
ブラボー
先生はとてもダンスが抜群でしたが、
ゲイかな・・・・どっちかな・・・。
常に体は上に引き上げられ、
おしりプリプリ歩いていてちょっとチャーミングでした