平成元年6月に歌舞伎座で上演された 三谷かぶき 月光露針路日本 風雲児たち(みたにかぶき つきあかりめざすふるさと ふううんじたち)
10月2日から上映中です。
人気劇作家&演出家の三谷幸喜が歴史漫画「風雲児たち」をもとに作った歌舞伎でもちろん演出も担当
連日大盛況だったといわれる作品です。
三谷幸喜の初歌舞伎作品かと思っていたら、平成18(2006)年に『決闘!高田馬場』を作っていたんですね。
舞台は江戸後期、大黒屋光太夫が船頭をつとめる商船神昌丸は途中嵐に見舞われ、8か月漂流し、ロシア領に到着
途中船員は一人二人と亡くなっていく。
故郷 日本・伊勢に戻るため、ロシア人と交渉し帰国許可を求め、ロシア国内を転々とすることに。
三谷さんによるとある種のロードムービーだそう。
途中船員は一人二人と亡くなっていく。
故郷 日本・伊勢に戻るため、ロシア人と交渉し帰国許可を求め、ロシア国内を転々とすることに。
三谷さんによるとある種のロードムービーだそう。
大黒屋光太夫を演じるのは松本幸四郎
脇を市川猿之助、片岡愛之助とTVドラマ半沢直樹で活躍の二人がつとめる安定した舞台
引いたカメラもアップにしたカメラも隙のない演技を映し出している。
引いたカメラもアップにしたカメラも隙のない演技を映し出している。
さらに幸四郎の長男市川染五郎が声の通りも良く、立ち姿も更に大きくなって堂々とした演技をみせている。
CREAに掲載された 染五郎のインタビューが興味深い
主戦場の古典歌舞伎から現代劇に近い作品に挑戦する難しさや両者の違い等を語っている。(市川染五郎が語る三谷歌舞伎)
主戦場の古典歌舞伎から現代劇に近い作品に挑戦する難しさや両者の違い等を語っている。(市川染五郎が語る三谷歌舞伎)
歌舞伎といっても台詞は現代語、三谷演出ならではのテンポと間
カメラワークも良くて、アップも舞台全体の映像のバランスも丁度良い。
歌舞伎とかしこまらずに楽しめた作品でした。
シネマ作品に編集する際、実際の舞台から30分程度場面カットがされているそうです。
シネマ作品に編集する際、実際の舞台から30分程度場面カットがされているそうです。
三谷幸喜さんが、「歌舞伎役者は型が決まっているからアドリブが凄く、台本の空気を外してもすぐに戻る」との興味深いコメントしていました。
通常は三谷さんはアドリブを認めてないそうですが、歌舞伎は解禁らしい。
通常は三谷さんはアドリブを認めてないそうですが、歌舞伎は解禁らしい。
上映前にイヤホンガイドの案内がありました。
事前にスマホに設定しておけば、歌舞伎鑑賞のようにイヤホンガイドを聞きながら映画を観ることができるそうです。
役者さんの名前とか時代背景等の紹介があるので、便利です
事前にスマホに設定しておけば、歌舞伎鑑賞のようにイヤホンガイドを聞きながら映画を観ることができるそうです。
役者さんの名前とか時代背景等の紹介があるので、便利です