side by side:湘南夫婦のあしあと

二人が好きな地元湘南、スポーツ観戦、旅行、食べ歩き,音楽・美術鑑賞など、日々のあれこれを綴ります

毒島刑事 最後の事件

2020年08月17日 | 書籍・雑誌
先日 外出先で4人既に乗っているエレベーターに乗り込もうとした方がいて、先客から注意を受けていた
1組はうっかりの様子だったが、もう1組は”なんなんだよ~”と状況が分かっていない様子
私達の利用する先(例えばスポーツジム)は床に足マークが4か所あって分散するように誘導していて、エレベーターは4人までにすっかり慣れてしまったが、まだ不慣れな人もいるようだ。

外出をすると、コロナ対策では個々の温度差が結構あるなと感じる。

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*****ご注意 一部ネタバレを含む可能性があります ***** 


中山七里 12か月連続刊行企画の第7弾

ある意味、衝撃だった作家刑事毒島 (幻冬舎文庫) [ 中山七里 ] のエピソードゼロ
毒舌の毒島が刑事を辞めることになった事件を描く

作家刑事毒島で描かれた観察力・推理力・鋭い舌鋒の毒島のイメージから読み進めると、刑事時代は意外とまともな感じ
毒島本人も自分の個性で同僚に不快を与えないよう十分気をかけていた節がある
上司の麻生が盾になってくれていたこともあるが。

事件はオムニバス形式になっている
銃殺事件、爆破事件、硫酸事件などの背後に共通する黒幕を炙り出していく

現代人の心の病気かもしれない 過度の承認欲求
SNSや匿名での書き込みに乗じて、犯罪のハードルが下がってしまう人たち
実際の事件を思い起こさせる部分もあったりして、改めて現在の社会の危うさ・怖さを感じる

人を操ることに快楽を覚えてしまう人、自分が万能であると思い込んでしまう人
認知症の入った老人の記憶を使って、殺人へと操る事件は嫌悪感が出てくるが、今後その類の事件も多くなっていくのかもしれない。

何より恐ろしかったのは、毒島刑事が取調べを通じて犯人に絶望感を与え自殺に追い込むことだった
この結果刑事を辞することになるのだが、、、、
異常性を持つ犯罪者に対して、刑事・警察の限界を感じたのか?
その意味するところは何なんだろう

小説幻冬2017年10月号~2018年7月号連載
2020年7月20日 第一刷発行
装幀: 長崎 綾 
ハードカバーではなくソフトカバー


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