*****ご注意!一部ネタバレの可能性があります!*****
佐藤青南さんの警察物新シリーズ
主人公は警察音楽隊採用の鳴海桜子
ソプラノ歌手で全日本優勝経験がある異色の経歴
絶対音感を持ち、人間観察力に優れているが、一方人の顔を認知できない障害を抱えている(鳴海本人は分かっていない)
音楽隊採用なのに所轄で刑事課に配属され、渋谷の殺人事件で捜査一課の音喜多弦と組むことになる。
(音喜多は名前は音楽関係を想起させるが、全く音楽とは疎遠)
人物設定が面白く、音楽(クラシック)関係に話も及んで大変面白かった。
人物設定が面白く、音楽(クラシック)関係に話も及んで大変面白かった。
既にシリーズ3作目がでている。
いずれも事件の解明に音楽の世界がキーになっているし、演奏の場面も興味深い。
本作では被害者の遺留品にクラシックコンサートのチケットがあり、関係者と会うと鳴海は人気絶頂の指揮者 篁奏 がカラヤンの指揮振りを完コピしている、それは楽譜が読めないからだ、と早々に見抜く
被害者との関係を追っていく中で、篁奏 の過去が明らかになっていくストーリー
本作からシリーズを大いに期待させる作品だった