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家畜とペット

2010-06-17 | 思うこと
沖縄の農村部では家庭でヤギを飼っていて、何かの行事のときに〆たり売ったりしていました。
町には山羊汁屋もあって、山羊肉は食生活の中に組み込まれています。
当然ながらヤギは食べるもの、家畜という見方が一般的でしたが、ある時内地から来た人がヤギをペットとして飼いだしました。
名前を付けて散歩をしたり、ブラッシングをしたりで、それを地元の人たちは不思議に思ってよく話のタネにしていたものでした。
そのヤギが大きくなった頃、誰かが
「お前の所のヤギはいつ食べるんだ」
と聞いたところ、本人は激怒していたそうです。

子供の数よりペットの犬猫の方が多い現在の日本で、家畜をどう捉えるのか。
口蹄疫は予断を許さない状況ですが、ネット上で情報を検索すると、殺処分される牛豚がかわいそうだという意見を多く目にしました。
処分の直前にとても悲しそうな顔をする、そんな書き込みを読みながら、家畜とは本来、殺して肉を食べるものなのに何故そういった表現になるのか不思議に思っていました。
感情に訴えることが人の耳目を惹くからだとすれば、世間を低く見積もっているなと感じます。

口蹄疫は日本の農業だけでなく広く経済全体に係わる大変な問題です。
産業としての畜産業や酪農家の経済的な打撃について、現地の状況についてなど。私はそんな情報が知りたいのですが、ネット上は感情論が優勢かもしれません。