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カッコソウ

2012-05-10 | ガーデニング
どこだったかの山野草展へ行った折に購入したカッコソウを花壇に植えていますが、とてもよく増えます。
調べてみたところ、全体に絨毛が多い物はシコクカッコソウらしく、それでもレッドデータではシコクカッコソウも絶滅危惧Ⅱ類に指定されています。
庭ではよく増え、少し抜いて整理しようか考えていた程でしたので、ちょっと驚いています。

先日はこんなニュースがありました。
カッコソウが国内希少野生種 採取・売買禁止 上毛新聞ニュース 
カッコソウは日本固有種で山林に生育するサクラソウ科の多年生植物。5月上旬ごろに赤紫色の花を咲かせる。園芸目的の過度な採取や盗掘などが原因で激減。昨年の環境省調査で、約800個体が自生すると推定されている。

「盗掘が多いために激減」した山野草はラン科など増えにくい種に多くありますが、増殖しやすい種類では山の樹相の変化が理由として大きいのではないかと思っています。
庭のカッコソウが植えられている場所は、春先4時間、夏は2時間程度の日照があり、このような環境を自然の中に探すなら、落葉樹林で下草の少ない場所となります。
耐陰性がそれほど強くなければ、杉林の林下などではだんだんと衰退して無くなってしまいます。
杉の植林、もしくは下草刈りをすることが無くなったため少なくなってしまった植物は多いと考えています。
元々の生育適地が少なくなったため、衰退し、さらに盗掘で追い打ちをかけている。
もっと生育に適した山の状態を作り出すことで、少なくなった花が増えだすのは、種差海岸のミチノクヤマタバコの例もありました。
松の木の間伐で開花個体が増えたと記憶しています。