私の母は昔は料理が美味しくなくて、子供心に毎日の食事が苦痛だった事を覚えています。
子供を頻繁に殴る父は嫌いでしたが、ただ一つ尊敬していたのは母の料理を不味いと言わずにきちんと食べていたことでした。
ところが私が社会人になり、兄弟も家を出てからは、たまに帰る実家の食事は驚くほど美味しく変わっていきました。なぜ料理が美味しくなっていくのか姉妹で話すほど不思議ではあったのです。
わが家では今年の春に進学のため長男が家を出ていきました。
しばらくの間は料理にも気が入らず、考えてみれば長男の嗜好によって日々のメニューを組み立てていたのだと改めて思い至った訳です。
大食い番長で米好きの長男は夕食に麺類が出る事を好まなかったため、長男が好きな、ご飯とおかずというメニューの組み立てをしていました。味も同じように長男の好みの味付けをしていました。
今は食事の希望を言うのは、主に次男になっていて、麺類好きな次男の好みに合わせるようになっています。
この次男は私と味の好みが似ている所があって、毎日の調理に磨きをかけるような、そんな感想を言うのです。そして私の思う事と同じ批評をしてくれます。
子供たちが小さい頃は、味というより料理の安全性や栄養を主に考えていたように思います。
素材である野菜の組み合わせには、アブラナ科やナス科のような科ごとに、まんべんなく摂取できるようなレシピを考えていました。
たぶん味は二の次だったのでしょう。
バランスのとれた食事になるよう気を付けていますが、料理で重点を置いているのが栄養から味にシフトしているのでしょうね。
家族の味は、家族の歴史とともに少しずつ変化しているから、子供心に思った食事への不満もちょっとだけ納得できるようになりました。
子供を頻繁に殴る父は嫌いでしたが、ただ一つ尊敬していたのは母の料理を不味いと言わずにきちんと食べていたことでした。
ところが私が社会人になり、兄弟も家を出てからは、たまに帰る実家の食事は驚くほど美味しく変わっていきました。なぜ料理が美味しくなっていくのか姉妹で話すほど不思議ではあったのです。
わが家では今年の春に進学のため長男が家を出ていきました。
しばらくの間は料理にも気が入らず、考えてみれば長男の嗜好によって日々のメニューを組み立てていたのだと改めて思い至った訳です。
大食い番長で米好きの長男は夕食に麺類が出る事を好まなかったため、長男が好きな、ご飯とおかずというメニューの組み立てをしていました。味も同じように長男の好みの味付けをしていました。
今は食事の希望を言うのは、主に次男になっていて、麺類好きな次男の好みに合わせるようになっています。
この次男は私と味の好みが似ている所があって、毎日の調理に磨きをかけるような、そんな感想を言うのです。そして私の思う事と同じ批評をしてくれます。
子供たちが小さい頃は、味というより料理の安全性や栄養を主に考えていたように思います。
素材である野菜の組み合わせには、アブラナ科やナス科のような科ごとに、まんべんなく摂取できるようなレシピを考えていました。
たぶん味は二の次だったのでしょう。
バランスのとれた食事になるよう気を付けていますが、料理で重点を置いているのが栄養から味にシフトしているのでしょうね。
家族の味は、家族の歴史とともに少しずつ変化しているから、子供心に思った食事への不満もちょっとだけ納得できるようになりました。