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森が綺麗になりつつあります

2009-04-16 | 環境
先日種差海岸に行ったときに、あちこちで道路沿いの林を間伐しているのを見かけました。
八戸市内に限らず他自治体の林でも見かけます。
車を走らせていてなんとなく風景が変わっていたようですが、森林組合による間伐が増えているためのようです。
クロマツ初の大規模間伐 国名勝の種差海岸(2009/04/15)

不況のため各自治体では臨時職員を大量に雇用しています。
森林組合も少し前までは3Kの職場として敬遠されていた模様で、手入れのされない林が人手不足を物語っていました。
不況がこのような現場に人を送り込む原動力となっているようです。
皮肉なことですが「美しい国日本」は、逆境だから実現できるのかもしれません。

青森でもカタクリなどの山野草が減りつつあります。
盗掘が原因といわれていますが、数の多いものは森林環境の悪化が主な原因だと感じています。
里山を利用して人々が生活していたころは、林下の潅木や間伐で出た木材をエネルギー源にしていました。
結果として林下には山野草の生育する環境が整っていたのです。

人が手を加えない林は鬱蒼として暗く、風通しも悪い状態になっています。
日本の自然は人の手によって作り出されたものと言えます。
間伐が終わって陽射しが射し込む林床は、再び山野草の楽園に変化していくことでしょう。






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2 コメント

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人の求める自然 (やじろじゃ)
2009-04-16 09:19:33
もともと人工林なんですよね、あの辺りは。強烈な繁殖力と、手入れが全くなされなかった事で密林になりましたが、奥入瀬の事故を思えば適当に手を入れ管理する事は必要でしょうね。

こういった間伐材が割り箸だったり、マッチの軸だったり応用され再生されていたのですが、商流とエコのお陰で流れがすっかりおかしくなってしまいました。

しっかりとした商売、社会の流れの一つとしての林業、マスコミは地位回復に協力しなければいけないと思うのです。
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やじろじゃさま (shouske0)
2009-04-16 16:51:56
まずは、人の手を加えないことが良い自然という大きな勘違いから醒めなければと思います。
おっしゃるように森林資源を経済流通に乗せることも必要です。
国産材を使って家を建てることは日本の森林やそこで育つ植物を守ることと同義です。

マスコミは経済団体の一部ですから、経済団体にとって不利な情報は流しませんし、期待もできません。
木を植えようなどという一見良さげで実は何の意味も無いことを書き立てているだけです。
ネットの普及で多くの情報が得られる今、マスコミの流す情報の価値も下がりつつあります。
100匹のサルの話ではありませんが、こうしてブログに書いている事も世の中の流れが変わるための応援になればと思うからです。
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