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ミシュラン三ツ星

2011-08-18 | 名所 旧跡
羽黒山で何度も目にしたのが、「ミシュラン三ツ星」の文字でした。
ミシュラン・グリーンガイド・ジャパンで見てみると、羽黒山参道の杉並木が三ツ星の評価になっています。
東北地方で三ツ星の評価が付いている観光地は、仙台市周辺の松島、瑞巌寺、四大観、中尊寺金色堂、そして羽黒山杉並木です。
青森県を見てみると、奥入瀬渓流、白神山地、弘前市禅林街の長勝寺山門が二つ星の評価になっていました。青森県内で星一つの評価をされている場所を見ると、観光地として認識されている所がほとんどで、でも個人的には青森県の魅力は、観光地として無名な場所にこそあると思っています。

羽黒山の参道杉並木は大変すばらしいものでした。
そして庄内平野の美しい農村風景や、宿坊街のたたずまいもすばらしい。
山に湧き上がる雲と青い空の対比や、道端に咲くヤマユリや、コンビニの無い風景、そんな小さな一つ一つが舞台装置のようにその魅力を支えているのだと思います。
宿泊した宿坊は、都会的なホテルとは違い、順番に入る風呂とふすまだけで仕切られた部屋と廊下。でも地場の山菜を使った精進料理はとても美味しくて、食べ切れないほど多過ぎではない量が、石段を登って疲れた体には丁度良く感じましたし、宿の応対もとても暖かく感じました。
そして宿坊街にただよう香の香りと、朝の緑の香りと静寂と。
旅行の楽しみである「非日常性」のほとんどの要素が整っている、そう私は感じたのですが、ミシュランの調査員はそんなところも考慮したのでしょうか。

つい最近、こんなニュースもありましたが、羽黒山伏は昔「檀那場御祈禱帳」という署名帳とお札を持って関東地方を回り、三山詣での檀那を増やしていました。
現在でも伝統は生きている、と感じるニュースです。

参拝者高齢化で「宿坊」ピンチ…山形・羽黒山









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