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トンデモ本の楽しみ方

2010-05-14 | 青森
青森県にはキリストの墓といわれる場所があります。
あまりに壮大すぎて笑える、いい話だと思います。

この話は1935年、七戸出身の日本画家 鳥谷幡山と当時の戸来村(現在の新郷村戸来地区)村役場が、観光資源としての活用の可能性を探るため、大石神山の視察に天津教(あまつ教)という新興宗教の教祖 竹内巨麿を案内したことに始まります。
天津教の経典である竹内文書は偽書の認定がなされていますが、この経典を元に戸来地区の二つのの土盛をキリストの墓だと言い出した。
戸来にキリストの墓があるという話はここが始まりです。
戸来(へらい)の地名や子供の額に十字を描くまじない、六芒星の家紋など関連のありそうな事象も集められ、トンデモ話の元祖ともいえる楽しさです。

しかしながら役場がキリストの里伝承館なる箱物を建てたり、「皇祖皇大神宮の竹内家」などと持ち上げてホームページに載せているのはやりすぎの感があります。
偽書であると但し書きがなければ、まともに信じ込んでしまう人がいないとは限りません。
新郷村観光案内 キリストの墓

東日流外三郡誌」を疑いながらも公式刊行物としてしまった市浦村(現五所川原市)も、同じ香りが漂います。
この感覚の延長線上には夕張市があるのかもしれません。
新郷村には水芭蕉群生地や豊かな自然などがあって、何もなくても素晴らしい所だと思うのは私だけでしょうか。






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