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津軽錦石

2016-10-01 | 青森
長年青森県に住んでいて、青森県産の自然石が鑑賞石として有名である事や、その石の加工が青森県の伝統工芸であるとは不覚にも知らずにいました。
石の名前は津軽錦石。
宝石ではなく半貴石です。
宝石に準じる硬度があって、磨くと鏡面のようになります。
7~8年前に、県内には綺麗な石が拾える場所があるという話は聞いていました。いつか行ってみたいと思いつつ、記憶の奥底に沈んだままだった石拾いをネットの友人が始め、ついに私も始めるという流れでした。
菅江真澄の紀行文の中にも、弘前の土淵川で赤い石が採れると記述があったような記憶がありました。たぶんすでに弘前では都市化で見られなくなったであろう赤い石が、今でもどこかにあるかもしれないと思っていただけに、それが今も落ちている場所は観ずにはいられませんでした。

今では時代遅れになった津軽石ですが、実際に見てみると想像以上に美しい。
磨いて利用するというよりも、そのままを鑑賞する方が良いのではないかと思うほど。このまま時代の中に埋もれてしまうのはもったいないと思いました。

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