同じ樹種の巨木がならんでいる光景を何度も見ていて、それが二本である場合は鳥居として植えられている事が多く、大抵は小さな祠や社が残っているのでそれと分かります。
ただ屋敷神・氏神などで祭る家が途絶えてしまった場合もありますし、祭祀と関係なく生垣として植えられていたものがたまたま残っている場合もあり、二本並んでいる古木についての確実な答えは分かりません。
先日、王余魚沢倶楽部(かれいざわくらぶ)のカフェへ行った折に出会ったサワラの古木。
ちょうどカフェの窓から見事な円錐の樹形が見えるのですが、太い方の樹は根回り4mはある立派な古木ではありながら、1mほどの高さで大きく枝分かれしているため、地面から1.3mの高さでの幹周3m以上という環境省での巨木の条件には合致していません。
それでも立派な古木であることに変わりなく、二本並んでいることで、消えてしまったかもしれない歴史をあれこれと思い描ける楽しさがありました。
この日は滝を見に出かけたにもかかわらず、本命の滝は見つけられずに、昼食をとった食堂は大ハズレという散々な一日でしたが、最後に美味しいケーキとこのサワラで挽回できたような気がします。
涼しげな木陰をつくってくれてますね
大木なのにやわらかさを感じます
穏やかでやさしい木の神様がいるよう
そんな迫力を感じるのが巨木見学の醍醐味ですね。
ほんとうにサワラは木陰が優しい感じがしました。