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甘いお赤飯

2009-12-16 | 青森の味
先日コメントでも書いたのですが、青森はお赤飯が甘いんですよね。
実家で食べていたお赤飯は味はなくて、ごま塩をかけていました。
たまに食べたくなるお赤飯ですが、道の駅で買って食べてみて、甘くてビックリした事がありました。

「山梨の知人宅に泊まりに行ったら出されたお赤飯が甘かった。作り方を聞いたら炊きあがったもち米に甘納豆を混ぜるらしい」
人からこの話を聞いたときに、世の中にはいろいろな食文化があるのだと驚きました。
歴史を見ると鎌倉時代に山梨県南巨摩郡を本拠としていた南部氏が室町時代に青森県の三戸地方に移ってきたという事になっています。
いつ、どのような理由で来たのかは諸説ありますが、共通する食文化は確かに残っています。
山梨県の郷土料理「ほうとう」と青森県での「はっと」は同じルーツを持つように、甘いお赤飯も同じで、山梨県と青森県岩手県の南部地方には共通するものが多く残っています。






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6 コメント

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Unknown (やじろじゃ)
2009-12-16 09:43:25
祝い事に赤飯、お悔やみに黒飯(こくはん)、でも中身はどっちも甘栗入りの赤飯なんですよね。

栗ご飯と言えば塩味が効いて…と思うとさに非ず、栗の甘露煮がちりばめられた赤飯は微妙な甘さ。
赤飯のふたを開けると南天の葉があるはずなのに…。

ちなみに、長崎も同様に甘いもの文化が形成されているそうで、代表的な物が長崎カステラ、ちゃんぽんも甘いのが正当と言われ、見た目と味のギャップに泣きながら食べたのは最近の思い出です。
塩が採れても砂糖は採れない、故に砂糖は貴重で高級というのがいわれだとか。
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やじろじゃさま (shouske0)
2009-12-16 16:48:57
ちゃんぽんが甘いというのははじめて聞きました。
南部と山梨の関係のように、津軽と九州に関係があるとどこかで聞いた記憶があるのですが、出典などが不明で調べられずにいます。
十三湊の交易の事だったのか・・
歴史を調べながら民俗を見るのは楽しい作業ですね。
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コンビニでも異なりますね (やせんぼ246)
2009-12-17 07:57:35
 神奈川にいた時は、おにぎりの赤飯は、甘くなかったです。確かにこちらでは、盆?の食事では、甘い小豆入りの赤飯を別に作りますね。葬儀のお膳に出て持ち帰られる奴は、甘くないです(全部そうかは不明)。ちなみにたまたまですが、20年ばかり前、山梨県出身の人と仕事で一緒になった事あります。赤飯の話題にはなりませんでしたが。
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やせんぼ246さま (shouske0)
2009-12-18 05:59:23
たぶん南部氏の関係する場所だけだと思います。山梨でも一部地域の話でしょう。
青森といっても津軽地方はまた違うのではないかと思っています。
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参考までに (斎藤博之)
2010-07-07 13:36:38
青森県の津軽地方は、五所川原など西北津軽の赤飯は、甘いです。青森県と岩手県にまたがる南部地方の赤飯も、全域が甘いわけではありません。北海道では、地域によって甘い赤飯を作るところがあるようです。四国の土佐にも甘い赤飯を食べるところがあり、甘い赤飯と南部氏との関連付けはできないかもしれません。一般的に、ごく近年まで砂糖は貴重品だったことから、祝い事の食べ物には日常は食さない砂糖をふんだんに入れてご馳走する傾向が、日本列島や朝鮮半島の各地にありました。赤飯が甘いのは、こういうことにも関係しているのではないでしょうか?
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斎藤博之さま (shouske0)
2010-07-08 15:33:15
ご指摘ありがとうございます。
他にも甘いお赤飯を作る土地もあるのですね。参考になります。
甘味については砂糖以前の甘味料の利用だったのではないかと思います。
高度成長までは贈答品として砂糖を配ることもありましたし、比較的最近まで砂糖は貴重だったのでしょうね。
砂糖の普及以後は、それまで甘味として使っていた麦芽、米芽や麹や甘味を持つ自生植物の利用はなくなってきています。蜂蜜も含めて、サトウキビ・甜菜以前の甘味にも興味がわいてきます。
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