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南郷新蕎麦まつり 山の学校

2011-10-24 | 蕎麦
新蕎麦の季節ですね。
祭りと名が付くものは、あまり行く事がないのですが、新蕎麦だけは別です(笑)
そして南郷の「山の学校」の蕎麦だけは、祭りなどのイベント時でしか食べられないこともあって、23日の祭りの日に出かけてきました。

以前食べた事がある「山の学校」の手打ち蕎麦。
震災の数日前に、『焼畑は世界を救う』というテーマの講演会を聴講した際に昼食として供された蕎麦が、味も香りも素晴らしい蕎麦でした。
焼畑について、もう少し調べてから書こうと思っていたものの、震災以前の話をまとめる事ができずに、そのままになってしまいました。

江戸時代に石高2万石の八戸藩は、米の収穫の少ないこの地方の産業として、大豆の生産を奨励していました。
大豆油と、綿花の肥料用の油粕が採れる大豆は、焼畑でも多くが作られていて、3~5年の輪作には蕎麦も植えられていたとのこと。
国のエネルギーや化学肥料など、時代の変遷とともに消えつつある焼畑ですが、焼畑で採れたというその講演会時の蕎麦の味は感動するほどの美味しさでした。

 


新そば祭りでの蕎麦は、焼畑で採れたものではなかったようでしたが、それでも山に囲まれた冷涼な気候の生み出す蕎麦の味は、しっかりした味と香りを持っていました。
太い麺のかけそばは、南部のこの地方の元々の食べ方だったのでしょう。
蕎麦と言えば江戸前の細い蕎麦を思い浮かべますが、地場の食材を使った地域の伝統食は、きっとこの場所で食べるから美味しいのだろうと思います。
東北の酒が寒い冬に美味しかったり、沖縄の泡盛は暑い沖縄で飲んでこそ美味しいというのと同じように。

 
 



山の楽校「焼き畑日記」






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