角間里山ゼミ会を石川県自然史資料館の
館長さんと企画運営しています。
11月のテーマは、「世界一多様な北陸のモグラ」。
モグラ研究の第一人者の富山大学の横畑先生をお迎えして
日本のモグラの分布や生態などを詳しくお聞きしました。
今回もzoomを使ったリモートゼミ会としました。
石川県では、アズマモグラとコウベモグラの二種が共存していて
それはとても珍しいことだそうです。
最近危惧されているのは、全国的にモグラのいない場所が増えていることです。
農地整備などで、地面が固められれば餌のミミズも生息できず、
穴も掘れなくなります。この農地整地は生物が生息できない作りになっていて
どこまでいっても日本の政策は生き物に優しくないなと感じてしまいます。
生物多様性という言葉が絵空事のようにみえます。
フィールドを歩いているとヒミズの死体を時々見かけますが
それは春から初夏にかけて、若い個体が独立するときに
親のテリトリーを追われ、地面に戻れなくなった
個体の可能性が高いそうです。
今回もとても学びになったゼミ会、
忙しい日々ですが、どんな時でも学びは必要ですね。