今日は雨が降り気温の低い日となりましたが、
今年、サシバ(猛禽類)が繁殖した環境を見に行きました。
営巣木は人が近づけない場所ですが、田んぼのある水辺で
カエルやヘビ、バッタなどをエサにしている鳥なので
里山の環境に依存している鳥でもあります。
山と開けた田んぼのある風景、
しかも人が少ない場所が好みの環境と言えるでしょう。
私も今年は別の場所でペアのサシバを確認していますが
その場所も似たような環境です。金沢市には、
まだサシバが生息できるいい環境が残されていますが、
今後、少子高齢化が進んでいくと、後継者のいない
田畑は荒れてしまい姿を変えてゆくでしょう。
高齢化により、農家さんが減りつつある今、
従来の田んぼが区画整理をされてしまい、
大型機械を投入した米作に姿を変えつつあります。
その時に同時に消えていく用水や小川のせせらぎ、
農薬なども小さな生きものたちの命を奪っていきます。
私が野鳥を観察していて思うことは、
小さな生きものたちが住めない世界は、
回り回って自分たちにも降り掛かってくるということ。
命はみな繋がっているし、大地も空気も水も汚れてしまっては
決して人は健康に生きてはいけないのです。
そういえば、海に捨てられた細かいプラスチックが、
魚たちだけでなく人の体の中に、
もうすでに入り込んでいるらしい・・・。
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