100分de名著 『力なき者たちの力』
第2回 『真実の生』を求めて
「ポスト全体主義」という体制の中では、市民たちは、相互監視と忖度によって互いに従順になるように手を差し延べあう。
そこでは既存の政治理念など全く効果をもたない。対抗するには「人間らしく暮せるか否か」という基本に立ち返り、
人間の「いま、ここ」を起点として政治運動を再構築する必要があるという。
「真実の生」を求めたハヴェルたちのこうした運動は、21世紀の様々な問題を先取りしており、
そこで生み出された知恵や思想には現代の問題を解決する大きなヒントも溢れている。
第二回は、現代社会にも通じる「ポスト全体主義」にハヴェルたちがどう抵抗したかを明らかにし、一人ひとりの人間が社会を変えていくには何が必要かを考える。
Stacey Kent - Quiet nights of quiet stars (Corcovado)
100分de名著 索引
100分de名著 『力なき者たちの力』第3回 並行文化の可能性 「52」
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