井上しんごブログ

北九州市議の井上真吾です。何かあったらいつでもどうぞ、私の携帯電話は070-5690-1423です。😄

徴用工問題をうけた韓国たたき。やさしさや徳のない対応に悲しくなります。

2018年11月20日 | 意見
韓国徴用工問題を受けた、日本の政治やマスコミの韓国叩きに残念な気持ちになっています。

訴えられた新日鐵住金さんも過去の株主総会で、裁判で負ければ支払わざるを得ないと言っていたし、

政府自身も、この前の国会で、共産党の穀田さん質問に対し、一貫して慰謝料の請求権があることは認めている。

なのになぜ、ここまで叩くのか、ただ自分の思い通りにならなかった事で、腹いせをしているように見えます。

現に被害を受けている方がいて、辛い思いをし、多くの同僚も亡くなっている。

テレビのコメンテーターは、だったら過去払った金を返せだとか、求人募集に応じて行ったんだから、いいんだとか、憂さ晴らしの発言ばかりだ。

全く優しさがない。辛い思いをされた方の声を聞き、よりそうという態度がまるでなし。彼らは大学教授であったり、インテリの人だ。

インテリのかけらもかんじられませんでした。(´・ω・)
例え、募集に応じたとしても、人権無視の不法行為が許されるものではないのは当たり前で、

自分で応募した会社であっても、パワハラ、セクハラが許されるというものでないのと同じです。

しかし、強制でなく応募だったなら、問題ないよねという、彼らの思考で言えば、ブラック企業?自分で行ったんでしょ。だったら文句言わないで、となる。

結局は会社の不法行為にいたし苦しんでいる若者の声に寄り添わず、切り捨てる価値観と元を同じにしているのではないかと思うんです。

なにか日本人の代表みたいな感じで息巻いていますが、その実は、強いものに取り巻いているその他大勢に過ぎず、勝ち組の論理です。

テレビや新聞を使って、弱いものいじめしているようにしか見えないのです
。ここまで日本の道徳心は落ちたのか。

例え、相手の言うことがまるっきし違ったとしても、辛かったと言っている人の声を聞き、その傷を癒すために行動する。

もし、それが嘘だったとしても、相手に寄り添って誠実に向き合ったということは消えず、むしろ嘘を言った相手に、徳を持って返し、相手の善意に働きかけることもできる。

イエスの言葉で言えば、嫌な相手でも親切で返し、相手の胸に悶々とした消し炭を置くみたいなものです。

最初は、ざまあみろと思っても、だんだんと、自分のしたことが恥ずかしくなると。すぐにそうなる訳ではないので、相手の胸に置いた消し炭ということでしょうか。

漫画のブッダにも同じようなシーンがあります。翻って個人に置き換えた場合、これは簡単なことではありません。なにせブッタやイエスが示した愛のある行動です。

でも政治は愛を示す必要があります。ドイツでもできたのです。

話がそれましたが、もし仮に相手の言ってることが本当ならば、相手の声を斜に構えて、何も行動しないならば、その方の心の傷は癒すことができません。

ここで謝ったら、メンツがなくなると思っているんでしょうか。そんなちっぽけな誇りのために、彼らを公然と傷つけています。

むしろ、今の日本の政治やマスコミのしていることの方が、むしろ日本の誇りを傷つけているように思えるのです。

一方で、在日の方に対するヘイトスピーチを批判しているマスコミがなぜ、今回、政府と同じ視線で一斉に叩いているのか。冷静に行動できないのか。

同じようなことをアメリカがしたのならどうか。核兵器持ち込まないと言っていたのに、実は嘘で、持ち込んでいたりとか。

そこまでアメリカ叩きはしていません。

アイドルグループ防弾少年団の原爆のTシャツの件、
アメリカ人が原爆投下で戦争が終わったんだから正しかったと言っても、マスコミはこれに猛抗議してくれるのか。

一般国民を狙った戦争犯罪だと、特集を組んでくれるか。Tシャツを着ていたのが韓国の人だったからじゃないのか。

強気になびき、弱気をいじめる。自分たちの中に、韓国や中国を下に見る根性が根付いていないか。

アメリカ人と韓国人が同じことをして、同じように私たちは反応することができるのか。

防弾少年団のTシャツ問題、また次回考えます。