ローズさんのごめんねを聞いて
若松南海岸、海の向かいは戸畑、届きそうで届かない。戸畑の人たちの生活、笑顔、声も聞こえそうなのに、
けっして聞こえない、見るてるだけ、
あなたと過ごした時、あなたの声、目の前で見ていた、聞いていたはずなのに、今はその声、笑い声は聞こえない。
でもあなたはあそこにいる。届きそうな所に、会えない訳ではない。でも会えない。聞こえない。届かない。
それはまるで、若松と戸畑のよう。二つの間には、決して深くない洞海湾がある。北海の海のように死ぬほど冷たくはない。
日本海溝のようには深くはない。
見ているだけ?
泳げんるんじゃないか。泳ごう。でも服で着飾った状態では沈んでしまう。
自分の着飾った服を脱ぎ捨てることができるか。我を脱ぎ捨てて、丸裸になれるか。人に笑われるだろうか。
対岸の戸畑を眺めるか。脱ぎ捨てて渡るか。
いや、そんなことをしなくても若戸渡船があるじゃないか。
いや北九州市営で若戸大橋渡るのもよし、翻って、高塔山に登ってまだ見ぬ世界を見るもよし。
こだわらず、自由に。この若戸大橋の上に広がるどこまでも青い空のように。
※10月23日若戸大橋記念イベント会場にて