染物屋生活

神奈川県の住宅地(でも片田舎)の染物屋日記と、電気代が月1500円(原発反対なので)の節約生活を紹介「染め吉」と言います

読書「 わたしの町は戦場になった」

2019-01-11 12:24:48 | 日々の政治・哲学
ミリアム・ラウィック、フィリップ・ロブジョワ著「わたしの町は戦場になった」を読了した!
「 シリア内戦下を生きてきた少女の四年間」という副題がついている。
シリアでは2011年秋から アサド大統領に反対するデモが始まり 2012年からは 政府と反体制派に分かれて 戦争が始まる

ミリアムの住んでいたシリアの経済都市アレッポは戦場になった

どちらが悪いのか?これは大きな問題だが お互いに非難し合っていたが、 動きは変わっていった

始めはアサド大統領の政府軍に対して、 欧米諸国やトルコが それを非難し、人道的介入 と言い反体制派を援助した
ロシア・イランはそれを主権侵害だと言ってアサド政権側を支援した
その他にイスラム過激派の組織が いくつも台頭してくるイスラム国などもそうだ
シリア内戦は、複雑化し、 泥沼化した 。
ミリアムの日記でもこれが書いてあって、胸を打たれた。
2011年12月26日の日記

テレビで は大統領に賛成する人と反対する人がいてケンカをしている 。国営テレビでは「大統領に反対しているのはサウジアラビアからお金をもらっているイスラムかげきはだ」と言っている。
チャンネルを変えるとそっちでは「まるごしでデモ行進をしている人びとに政府は銃を向けた」と言っている。人によって言うことが違っていてもう何が何だかさっぱり分からない。
と、ある。その通りだ。
 
最終的には 政府側が勝ち納め2016年に 一応この戦いは終わった
ミリアムは アルメニア系の シリア人だ。先祖は、オスマン トルコで 1915年にあったアルメニア人大虐殺の生き残りで、シリアにきた。
宗教はキリスト教。 すぐそばにムスリムの人たちもいて学校もいっしょ。 その人たちもミリアムたちも戦争によって難民になった

前書きでこの本の著者ロブジョワは言っている
「 私には ミリアムは強運の持ち主 のように思われました
彼女が持っている心の強さや 家族の強い絆
両親の逞しさが運を引き寄せたのではないでしょうか」
とある。
両親は、彼女を守り、スナイパーのいる道を一緒に歩き、学校に行かせた。
ミリアムは2003年生まれ 今もアレッポに暮らす。 今頃はどんなお嬢さんになっているだろう?

1月10日東京新聞読者欄に「石鹸の棚見てシリアを思う」 という投稿が載った 。
シリアの石鹸について書いてある

ちょうどアレッポの石鹸をもらったところだったのでこの投稿が心に響いた

写真に載せたのはアレッポの石鹸とこの本と、 投稿が出た新聞だ

石鹸は誰かにあげようかと思ったが、切って半分は自分で使うことにする
ミリアムのことを思いながら

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