黄色くなった新聞のスクラップが出てきた。「最近見かけぬ生活用品調査」1992年11月19日。たぶん朝日新聞だ。
「いつの間にか見かけなくなった生活用品」をテーマにアンケートを取った結果だ。
建材メーカー、トステムが、首都圏会社員約500人を対象にこの年(1992年)に実施した。1955年ごろにはよく見かけた生活用品を、現在持っているかどうかをきいたそうだ。
ベストテンが、
①ハエ取り紙(使用率3%)②七輪(7%)③火鉢(8)④かや(8)⑤掘りごたつ(8)⑥びょうぶ(9)⑦ハエ帳(11)⑧よしず(13)⑨和式トイレ(14)⑩神棚(19)
昭和30年代には、ほとんど我が家にあったものだ。
ハエ取り紙は使わなかった。
さすがに「びょうぶ」はなかった。かわりに「衣桁(いこう)」があった。着物を広げておくもので、母が嫁入りのとき、持ってきたのだと思う。(狭いうちなので、使ってなかった)
年代で差が大きいのは、「水まくら」「風呂敷」。40代より上は、けっこう所有している。
ゲームはトランプ(89%が所有)、碁盤、将棋盤(47)、花札(39)、麻雀セット(34)だった。
うちは、麻雀をするうちだったので、麻雀セットはずっとあった。ほかのゲームは、昭和30年代によくやった。父や兄や隣の人や私たちが。
花札は教育上よくないと母がいい、禁止だった。高校のとき、友人に教えてもらった。昭和50年代の沖縄では、民宿でやった。地域差もあると思う。
写真はイタドリ。高知から、冷凍で送ってもらい、塩出しして、カツオ、油揚げと煮た。お金では手に入らないものの一部だ。