染物屋生活

神奈川県の住宅地(でも片田舎)の染物屋日記と、電気代が月1500円(原発反対なので)の節約生活を紹介「染め吉」と言います

本「沖縄アンダーグラウンド」

2018-12-14 21:49:10 | 日々の政治・哲学
「沖縄アンダーグラウンド、売春街を生きた者たち」は、藤井誠二著
講談社刊 2000円だ いや読んでるのが辛い辛い話が多い。

米軍による、戦後ずっと続く暴力。

1995年に、 3人の 米軍人に 小学生の女の子が誘拐されレイプされた話が出ていた。覚えている。思い出すとつらい 。もっと以前の、6歳の女の子、由美子ちゃん殺人事件。その他米軍が来てから受けた レイプ・殺人・ 暴力の話が出てくる のだ。

それだけではない 「裸足で逃げる、沖縄の夜の少女たち」(上間陽子著)という本がかかれたように、 沖縄の男が沖縄の女に対するドメスティックバイオレンスも本当は存在する。

そのような沖縄の事実について、今まで少しずつ書いた人もいた。

私は本からの知識としてうっすら知るだけで、 自分が発言できるほどの知識としては知ろうとしなかった。
「沖縄アンダーグラウンド」には、それだけではない。ヤクザのこと。戦後できた売春街のこと、それが、警察や女性団体によって「浄化」され、潰された話。

340ページの分厚い本に 書いてある物語には クラクラする

今日 沖縄の反対にもかかわらず 辺野古の埋め立てが始まった
政府は とにかく 埋め立てという事実を進めてしまおうと思っているらしい

与那国島もそうだった与那国 町の 町民の投票よりも先に自衛隊のための
施設がどんどんできてしまったのだ
写真はタオル 多分東北の戸来村のお土産だと思う

12月8日が、また来る

2018-12-07 23:08:55 | 日々の政治・哲学
1941年12月8日は 真珠湾攻撃があった日、日本とアメリカが戦争を始めた日だ 。

私の母は小学生だった。この日 朝のラジオで、「日本とアメリカが戦争を始めた」と言ったのを聞いたそうだ。
そこは住宅地であったが、そのとき
パンパーンとどこかで花火のような音がしたので 、「お父さん、もう、ここで戦争が始まったの?」と聞いて皆に笑われたそうだ。

しかし母は正しかった 。戦争はここに来た。1944年11月から、そこは空襲のある場所になったからだ。

母が育ったのは東京だった。3月10日の 東京大空襲の 日は、母の家の方まで焼けなかったが、あの頃に、空襲を何度も受けたといっていた。

5月25日は、山の手空襲といわれ、広い地域が焼かれた。縁者に、話を聞いたことがある。岩崎ちひろは、山の手空襲にあっていた。
絵本「戦火の中のこどもたち」は、山の手空襲をイメージしていただろうと、息子さんが、NHKラジオで言っていた。

NHKラジオは、朝の「今日は何の日」で、ハワイで毎年行なわれる真珠湾攻撃に対しての慰霊祭。
ブッシュ大統領が、戦争中、日系人に対する不当な扱いがあった、と演説で言ったそうだ。(1941年から数えて50年目の1991年だと言っていたような。ジョージ・W・ブッシュの任期は、1989年から1993年。)

ハワイに行ったとき真珠湾攻撃に関する資料館があって、入って見て来た気がする。30年前だ。

いろいろ考えてしまうのである。

今年の漫画いくつかを

2018-12-03 00:01:49 | 日々の政治・哲学

今年の漫画。
いくつも面白いのはあったが「 トルコで私も考えたジェネレーションズ 」
「夜回り猫 4」「セブンティウイザン」 は取り上げよう

「トルコで私も考えた」は もう描き始めて、25年経ってしまったそうだ。高橋由佳利はもう還暦。息子は
大学生。

私は初めからずっと読んでいる。 トルコ語が詳しく書いてあって、只者ではない、と思った。作者はトルコの学校にいくのだが、よく勉強している。この後トルコ人と結婚する。落ちこぼれている、と言っているが、真剣さが、違う。ずっとトルコで暮らす気だったのだった。
今回は、大学生の息子や彼のイトコたちの世代が中心。北イラクで、クルド人の村に、水道を通す仕事をしている叔父さん。都会のテロ。 移民の多く生活する今のトルコ社会。
いろんな内容が盛りだくさんだ 。面白かった 。

作者は、結婚してトルコに住んだり、夫と 日本に来て 料理屋を始め、またそれを辞めてしまう。今、夫はトルコ、 妻は 東京に来て 大学生の息子と住んでいる。 この多様さは、何なのだ。

よく考えると、日本にいる、私たちの生活も、この四半世紀で激しく変わった。お互い、激動の世界を生きているのだなぁと思う。

本当のトルコの人々がどんななのかはわからないのだが、この一家族と、そのトルコの親戚のことを読んで
得るものはある
「夜廻り猫4」深谷かほる作。「夜廻り猫レストラン」もヨカッタ。講談社からでているが、ウェブサイト「モディ」で発表されたものをまとめたと書いてある。時代は変わっていく!
そして、この本、どこにも値段が書いてないのだが。「レストラン」の方も。なぜだ?
鮭の缶詰を頭に乗せた猫「遠藤平蔵」が主人公。片目の子猫「重郎」と生きている。
「泣く子はいねが」「一人泣く子はいねが」
といいつつ、毎日夜の町を歩き、涙の匂いを探す。
生きているのが辛い人と会い、励ます。
遠藤平蔵の、励ますセリフを聞いて、なんでこんなに受けるのか、自分でもわからない。
今の辛い時代に合っているのではないだろうか?
昨日、ラジオが中島みゆきの、「世情」を流していたが、身にしみた。遠藤平蔵が、中島の「ファイト」を歌うシーンが、何巻目かにあった。「夜廻り猫」には、中島みゆきの歌が似合う。

「セブンティウイザン」については、別の機会に。

写真は、パクチーと、空芯菜。