7月6日朝、函館港で大間行き津軽海峡フェリーへの乗船が始まりました。
雨は夜のうちに止んで、天気は持ち直しましたが、行く手を厚い雲が覆っています。
それでも、東京は35度を超える猛暑日ですから、過ごし易い北国の夏に感謝すべきかもしれません。
私は過去に幾度も函館-青森間のフェリーを利用しました。
函館と大間を結ぶフェリーに乗るのは今回が初めてです。
過去の旅は、夜中のフェリーで津軽海峡を渡り、函館か青森に着くや否や、目的地目指して走り始めるスケジュールでしたが、今日は青森県の下北半島を巡る旅なので、1日2便しかない大間行きフェリーを利用します。
9時半に函館港を出港したフェリーは、函館山を横目に見ながら海峡を渡ります。
フェリーは順調に進み、やがて目の前に下北半島が見えてきました。
大間に上陸すると、市街を出る前に自販機でお茶を購入しました。
今回のルートは、暫くの間、コンビニさえないと思うのです。
大間市街を出て国道338号に入り、下北半島の西岸に沿って南下しました。
交通量の極めて少ない海辺の道を進みます。
小さな漁港が見えてきました。奥戸漁港かもしれません。
そんなとき、道路のガードレールにニホンザルの親子を見かけました。
車を止めてカメラを構えましたが、サルはすぐに崖下に消え去りました。
私は諦めきれずに、車を降りてサルを探しましたが、気配さえ感じません。
サルが居た場所で、コクワが沢山の実をつけていました。
見上げると、サワグルミが沢山の実をぶら下げています。
この辺のサルは、夏であれば餌に不自由しないのでしょう。
サワグルミに並んでシナノキが枝一杯に白い花を咲かせていました。
シナノキも沢山の実を付けますが、サルの餌になるのでしょうか?
道路沿いに現れる樹木を楽しみながら車を走らせました。
私は60歳で定年退職した年の春、レンタカーでアメリカ大陸を横断しましたが、その旅の途中、木々の名前が分かると楽しいだろうなと思い、帰国するとすぐに、木の観察を始めました。
あれから13年余、あの日から続けた樹木観察で、最近少しは木の名前が分かるようになってきました。
それにしても、この辺りはサワグルミとシナノキがよく目に付きます。
「花の旅」の全て 「花の旅」 総合目次
アメリカ大陸横断 花の旅 index 1
アメリカ大陸横断 花の旅 index 2
好奇心の植物観察
筆者のホームページ 「PAPYRUS」