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蘇州のピサの斜塔

2010-11-03 00:01:19 | 上海 花の旅

 私はガイドさんに連れて行かれるまで、中国にも斜塔があることを全く知りませんでした。

 

 昨日、ツアーに参加することを決めてから、ガイドブックも見ずに、完全に「あなた任せ」。


 そしてガイドさんは、私が何かを見つける前、何かを探し出す前に、程よいタイミングで解説してくれます。


 例えば「中国のピサの斜塔の傾きは15度で、塔の上部は塔の倒壊を防ぐ為に、傾斜角度を修正した」こと、その角度を一番良く写真に写すことができるのはこの場所です。などなど。



 また、斜塔が建つ虎丘の周囲の水路にも舟が浮び、「水の蘇州」としての趣を十分に楽しませてくれます。

 

 ガイドさんに「この水は何処から来るの?」と質問しました。


 「全長2500kmの大運河が北京から杭州まで繋がっていて、その運河から水が供給されている」との答でした。


 中国のスケールの大きさを改めて思い知らされました。



 とは言え、効率的で、ポイントを見逃すことも無いツアーですが、昨日までの旅のように胸にビビットくるものが少なく、少々物足りないのは何故なのでしょか。


 今、この日を思い出しても、心象風景として残っているものがそれ程多くないのです。


 やっぱり、私は知らない場所を、「あれって何だろう」と驚いたり、ちょっとドキドキしながら歩くのが向いてるんだろうなと、このブログを書きながら、改めて自覚した次第です。

 

 

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蘇州 寒山寺

2010-11-03 00:01:00 | 上海 花の旅
 蘇州では留園の次に寒山寺を訪れました。
 寒山寺は、南北朝時代に創建され、中唐の詩人、帳継の七言絶句「楓橋夜泊」で広く知られています。



 江村橋は、寒山寺南門付近に架かる石造の太鼓橋で、起源は唐の時代にさかのぼりますが、今の橋は清の時代に修造されたということです。いかにも中国らしい風景だと思いませんか?



 境内には、本堂にあたる大雄宝殿があり、仏事はここで行われます。その前庭に置かれた香炉では線香が炎を上げて燃え盛っていました。
 日本ではここまで盛大に線香を焚くことはないように思いますので、ちょっとびっくりです。



 そしてこれが、寒山寺の境内に建つ「楓橋夜泊」の石碑です。
 高校の頃に教わった漢詩に出会えて、訳も無く嬉しくて、思わずガイドさんにシャッターを押してもらった一枚です。




 その石碑に刻まれている七言絶句は 

 月落烏啼霜満天、 (月は落ちて烏の声が聞こえ、霜の気配は天に満ち)

 江楓漁火対愁眠。 (運河の楓といさり火が、旅の浅い眠りをかすめる。)

 姑蘇城外寒山寺、 (そのとき姑蘇の城外の寒山寺から、)

 夜半鐘聲到客船。 (夜半を告げる鐘の音が、私の船に聞こえてきた。)



 寒山寺の境内の東端に建てられた普明宝塔に登ると境内を見渡すことができます。
 

 そして、眼下の建物の屋根を見ると、沢山の投げ込まれたコインが瓦の中に輝いていました。参拝客がコインを屋根に投げて、落ちずに上手く屋根に止まると、財をなすことができるんだそうです。どこの国でも庶民の願いは変わらないものですね。

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上海 蘇州へ

2010-11-03 00:00:43 | 上海 花の旅
 今回の旅では最初で最後の団体行動でした。とは行っても、妙齢のガイドさんと大阪から来られた中年のご夫婦と私の4人だけですが、朝9時にオークラガーデンホテル上海に集合。10人乗り程度のマイクロバスで、蘇州へ向け出発しました。
 運転手さんは連休初日なので、相当混雑が予想され、蘇州へはいつもの倍以上の時間がかかるかもしれないと話していましたが、高速道路にのると以外にスムーズで、結局12時前には蘇州最初の目的地「留園」に到着することができました。






 バスが出発してから、すぐにガイドさん(多分25歳ぐらい)が熱心に蘇州の歴史などを説明してくれましたが、残念ながら、今では全く覚えていません。朝、バスに乗った後は、ただ黙って付いて行くだけ。昨日までの旅とは雲泥の、楽ちん旅行です。

 留園の中に入ってからも、目の前の岩や池や、その他諸々を説明してくれるので、そのたびに「へー、ほー」と感心して聞いていた記憶はありますが、これまた、殆ど記憶に残っていません。

 何しろ、歩くペースが早いために、ゆっくり写真などを写す暇はありません。昨日の豫園では、人が途切れるのを待ってシャッターを押したり、アングルを変えてシャッターを押したりしたのですが、今日は遅れずに付いて行くのがやっとです。

 それでも、中国三大太湖石の冠雲峰には穴が多く、その数が多い程、太湖石は貴重なのだとの説明や、



 留園の広い池の周囲を回廊が囲み、その一角の藤棚には季節になると見事な藤の花が咲くことなどの説明は僅かに記憶に残っています。


 そうそう、ここでも通路は、纏足の女性が滑らないように、綺麗な文様に小石が敷き詰められていました。

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上海 野鴨鍋で乾杯

2010-11-03 00:00:24 | 上海 花の旅
 さて、南京行き新幹線の切符を手に入れたのは良いのですが、明日、5月1日のスケジュールが空いてしまいました。既に上海市内の主な場所は見てしまったので、先ほどJTBで勧められた、蘇州日帰りツアーを申し込むことにしました。オークラガーデンホテル上海へ戻って、JTBでツアー料金650元を支払った後、地下鉄で人民広場駅へ戻り、上海三日目の夜の食事処を探すことにしました。明日からの連休を控えてなのか、夕方のラッシュアワー時間に重なったのか、駅のホームは人で溢れかえっていました。


 実は、人民広場駅周辺は上海初日の夜に、食事処を探して一回りしているのですが、なかなか一人で店に入る気がしなくて、衝山路方面で洋式のレストランを探して食事を摂ったのです。
 今夜こそ何とか人民広場駅周辺で中国らしい店を探しだそうと、気持ちを固めて、いざ出陣です。



 上海三日目ともなるとすっかり、余裕がでてきて、通りから見える店の中を十分に観察しながら、声を掛けてくるお店の人にも適度にうなづきながらで、明るい通りを、店を探してゆっくりと、歩いて行きました。

 そして、ほど良く客が入っている、一人客も落ち着いて食事をしている店の、入口にいた店員らしき女性に、まず自分を指差し、次に「一人だけど」の意味で人差し指を立てると、笑顔で「そうぞ、どうぞ」の仕草。店の端の窓際の席へ案内してくれました。店内は明るく清潔で、各々のテーブルの上で鍋がグツグツと、なにやら熱い音を立てています。



 そして、テーブルのメニューで見当を付けて、頼んだのが野鴨鍋でした。

 

 ボリュームたっぷりで美味しく、良く冷えた地ものの「雪花」というビールもさっぱりしていて、これまた大満足の夕食となりました。


 上海三日目もこうして終わりを迎え、ホテルへ帰ったのは22時近く、これまた、部屋に入るなりバタン、キュー。
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上海 南京に行けるぞ

2010-11-03 00:00:04 | 上海 花の旅

 豫園で予定時間を少々オーバーしたのと、豫園辺りは地下鉄の便利が悪いので、上海市街としては初めてタクシーを使いましたが、それでも料金は14元程度ですからほんとに安いものです。

 

 運転手に地図を示すために助手席に乗りましたが、上海では地元の人達もよく助手席に乗っていました。


 JTBはオークラガーデンホテル上海の二階にあります。


 案の定、この時間、JTBは空いていました。

 

 カウンターで「南京植物園に行きたいので鉄道の切符を手配してもらえないか」と頼んでみましたが、そのようなサービスはしていないとの返事でした。

 

 上海へ行くツアーも無いとのことです。

 

 逆に、日帰り蘇州ツアーを勧められました。


 結局、自分で切符を手に入れる以外に、方法はなさそうです。


 しかも、何と!「中国では明日の5月1日から3日までが連休だから、列車は相当に混んでいるはずだ」との話でした。


 「まー、やれるだけやってみよう」と決意して、再度上海駅へと向かいました。



 そして、上海駅で再び、自動販売機の前に並びました。


 販売機は路線別に18台が設置されています。


 上海方面への販売機は左側から順に数台が該当します。


 同じグループが一緒に並んでいる為か、以外と早く順番が回ってきました。

 

 前の人のやり方を見ていたのと、販売機の操作方法が壁のビデオに写し出されたのを確認していたため、操作はスムーズでしたが、5月1日の南京行きの列車は14時ごろまで満席だったのです。

 

 仕方ないので再度、販売機を操作して5月2日の列車を調べると、上海発7:25 鄭州行き「和諧号」 南京着9:37に空席があり、また帰りは南京発17:23 上海行き「和諧号」 上海着19:33の一等座に空きがあったので、何とか画面内容を判断して、切符を購入することができました。


 もっとも、南京発の列車の切符を購入する際には、漢字ばかりの5~6行の文章が表示されて、その下に「是」「否」のボタンが示され、意味も分らず思案していると、後ろから大学生らしき若者が  You will com back to Shanghai? (上海に戻ってくるの?)と聞いてくれたので Yes ! と答えると、後ろから手を伸ばして「是」を押してくれたのです。


 


 ちなみに上海、南京間約300Kmの新幹線、 行きの料金は二等座93元 約1400円、帰りは一等座112元 約1700円でした。

 

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上海 豫園

2010-11-02 23:59:46 | 上海 花の旅
 豫園は1557年、明代の役人が父親のために19年かけて造った私庭が始まりだそうです。その後、荒れ果てたり、修復されたりを経て、1961年に現在の形が完成したそうです。
 豫園に入って、一人で見学したり写真を撮っていると、久しぶりの日本語が耳に飛込んできました。どうやらガイドが日本人観光客を案内しているようです。黙って横に引っ付いて、ガイドさんの話を聞かせてもらうことにしました。
ガイドさんの話では上海には山がないので、金持ちが庭をつくる時には岩を高く積み重ねて、贅を尽くすのだと説明していました。


 

 豫園では、庭の到る所に大きな岩が積み重ねられています。
庭の一番高い所は14メートルもあり400年前は上海で一番高い場所だったそうです。
 豫園の中で一番印象深い場所は池に面した二層の楼閣と、錦鯉が泳ぐ池に架けられた橋の周辺です。



 しばらく、黙ってガイドさんの話を横で聞いていたのですが、ガイドさんが「皆さん、バッグの口などはしっかりと閉じて下さい」などと言い始めたので、怪しい人と勘違いされたのだと思い、近くの人に「皆さん日本から来られたのですか?」などと声を掛け、怪しくないことをアピールするとともに、ずうずうしくも「横でガイドを聞かせて頂いて宜しいですか?」と聞いてみました。だれも「いいですよ」とは言いませんが、「お断りします」とも言われなかったので、そのまま厚かましく同行させて頂くことに致しました。

 昔は男尊女卑で、男性が談笑する部屋と女性が談笑する部屋が別だったとか、当時の女性は纏足だったので、雨の日に女性が滑らないように通路には小石を埋め込んであり、その形も鳳や亀などと趣向をこらしてある。というような説明を聞かせて頂くことができました。


 


 豫園では到る所に縁起の良い動物の姿をみることができます。
壁の上に泳ぐ龍を見ることができます。昔、龍は皇帝の象徴で、皇帝以外のものが自宅などに龍を飾ると、その者は首を刎ねられたのだとか。そこで、豫園の所有者はこの龍を「龍ではない」と弁明するために、爪を5本から3本に減らしたそうです。
 また、別の屋根には、財産を象徴する鹿の姿などを認めることもできました。


 

 豫園でガイドさんにお礼を言って別れ、ちいさなお店で、油揚げの入った春雨丼を食べ終わったら、13時半を過ぎていました。

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上海 豫園商城と老城皇廊

2010-11-02 23:59:29 | 上海 花の旅
 上海を訪れた観光客が必ず足を運ぶという豫園の西に、ショッピングマーケットが広がっていました。


 この日は特に混んでいたのか、それとも、いつもそうなのかは分りませんが、豫園商城はまるで初詣の時のように人、人、人で溢れていました。




 そして、豫園と豫園商城に隣接して老城(皇にコザトヘン)廊という道教寺院が神を祀っていました。
 主種類の神像が祀られていましたが、どの神様も色彩豊かなお姿でした。





 豫園商城では南翔饅頭店という店の小籠包が一番人気だということでしたが、店に行ってみるとあまりにも行列が長いので、味見は諦めて、豫園に入ってみることにしました。
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上海 庶民の生活

2010-11-02 23:59:12 | 上海 花の旅
 骨董店街を抜けて、皆で渡っている赤信号の西蔵南路を横切ります。
 人も車も信号を無視しているので、警察は居ないのか?と思っていたら一応「公安、POLICE」と掲示された建物を見つけましたので、上海でも警察機能は存在しているようです。
 上海の人達は信号や警察などに頼らない、自己責任で生活する習慣を身に付けているのかもしれません。




 更に歩いて行くと、とても庶民的な街並みが続きました。
 写真のように、通りに沿って、二階建ての住居付き店舗を連ねるのが、上海の街中の建築物の基本形のようです。この二階建て店舗の後ろに、更に長屋のような住居が密集しています。
 しかし、状況は刻々と変化しつつあり、奥に見えるような超高層マンションが古い住居を壊して、次々と建築されています。あちらこちらでバブル崩壊前の東京のような光景が展開していました。


 通りを歩けば、庶民の生活が見えてきます。
床屋が客の髪を切っていますが、どうやら洗髪はないようです。


 盲目の人が、路上で胡弓を繰り返し演奏していました。


 とある建物から、警備員のような服装のひとが、ズボンのチャックをいじりながら出てきたので、ピンと来て思わずその建物の中を覗いてみました。
 以前「中国のトイレは隣との敷居が無く、皆がお尻を丸出しにして用を足している」と聞いたことがあったので、それが本当なのか、確認せずにはいられなかったからですが・・。


 残念、このトイレは男性専用のもので、噂の真偽は確認できませんでした。
ちなみに、私はこの時以外、ホテルとレストランのトイレ以外には入りませんでしたので、中国で経験したトイレは全て水洗だったことを申し添えておきます。
 そんなこんなの物見の果てに、やがて、随園の入口に続く、上海老街の西門へと到着したのでした。


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上海 温故知新

2010-11-02 23:58:55 | 上海 花の旅

 新天地から歩き始めて500メートル程度、次々と現れて私を刺激し、驚かせ、喜ばせる上海の次なる出し物は東台路古玩市場。

 


 ガイドブックには「豫園と新天地の間に位置する骨董店街、商品は貴重な骨董品からガラクタまで玉石混交なので、目利きが必要」と紹介されています。

 


 

 

 毛沢東の人形や唐三彩の写しが並んだ店先を冷やかしながら、豫園方向に向かいます。

 

 

 街の到る所に飲食店が店を構え、その内容も千差万別です。

 中国の胃袋の大きさを感じさせてくれます。

 

 そして、ここで私は以外なものを目にしました。

 


 それは、ビルの建築現場に構築された竹製の足場です。

 


 今の日本では、どんな建築現場でも足場は鉄パイプですから、こんな竹製の足場を見ると「大丈夫なの?」と思ってしまいますが、上海ではかなり高いビルの足場でも竹を使っていました。

 


 近頃のCO2発生削減を尊重する考え方からすれば、竹を建築現場の足場に活用することは、化石燃料を使って製錬する鉄よりも合理的な方法だと考えられます。
 
 

 しかし、日本の建築現場では、足場を組むときには鉄のパイプを上下に繋げ、間を金属性のジョイントのようなもので固定します。
 
 
 そのジョイントにナットを、職人さんが電動ドリルで回し込んでゆく、という作業で足場を組んでゆきます。
 
 (ご存知の方、間違っていたらご指摘下さい)
 
 この方法だとスピーディーに、見る見るうちに足場が組みあがっていきます。
 
 
 多分人件費が高い日本では、竹を探してくる方が大変ですから、このやり方が最も経済的なのでしょう。
 
 
 しかし、鉄の足場を裏で支えているのは結局、インド洋をはるばる渡ってくる石油なのだと考えると、一見スマートな方法ではあっても、地球を傷つける行為と日本の拠ってたつシステムの脆さを考えてしまいます。

 


 竹で足場を組むエコな方法のように、古いツールを新しい価値観で見直し、蘇えらせる発想がこれからの日本の企業に求められているのかもしれません。

 

 

 

 

 この街でも、路地に骨董品を積み上げた商店の向かいに、住居用の二階建ての建物が連なり、開け放った窓から、6畳ほどの狭い空間で生活する、飾らない庶民の生活を伺い知ることができました。

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上海 下町の情景

2010-11-02 23:58:38 | 上海 花の旅

 良く手入れされた公園で、豊かな時を過ごす人々に出会った後、更に歩を東へ進めると、数分もしないで、こんな様子の飲食店が現れました。
 


 炒面などという字が見えます。

 30歳ぐらいのお母さんがてきぱきと、大きな鉄鍋に麺を入れて料理を作っている最中でした。


 更に歩いて行くと、塀に○○中学と記載された建物の前に出ました。

 中学校自体は東京下町のものと殆ど変わらない雰囲気ですが、入り口には守衛室が設置されていました。

 街の到る所で「安全」に大きな労力を使っている様子を窺い知ることができます。


 その中学校の通りの斜め向かい、通りに面した二階建ての細長い建物の一角にぽっかりと口をあけた入口から、真っ直ぐ奥へ向かって、狭い通路の両側に、長屋のような住宅が続いています。



 入口から、狭い通路の中に少しだけ入って、外を振り返ると、こんなふうに見えます。


 こんな街で育ったら、きっと近所の仲間とそれ以外の人達を無意識に峻別するような、あるいは、もしかすると、逆に人なつっこい気質になるのかもしれない、などなど、何の脈絡もない推論を、独り言のように脳裏に浮べながら、異邦人としての好奇心に満ちた散策を続けたのでした。

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上海 都会の公園

2010-11-02 23:58:21 | 上海 花の旅


 水の綺麗な池の北側を廻り込みながら、東へと歩を進めました。

 車道の脇にゆったりとスペースを確保した歩道が交差しています。



 更に、歩いて行くと、鉄の扉の門が設けられた准(正確にはサンズイ)海公園の前に出ました。

 立派な守衛室付きです。

 多分開園時間だと思いますが5:00~21:00と掲示された紙が窓に張ってあります。有料ではなさそうです。

 公園の中で寛ぐ市民の姿も見えますので、中に入ってみることにしました。




 大きく枝を伸ばした木陰で新聞を読んだり、語らったりと、皆が穏やかに時を過ごしているようです。

 そして、その後、何やらエクササイズに励む人を見つけました。公園に設えた道具の上で、左右にバーを掴んで階段踏みのような運動を繰り返しています。


 カメラを構え、右手の人差し指でカメラを示し、首を少々縦に振って、目で写しても良いか?と聞くと、おじさんも口元を緩め、首を縦に振りましたので、すかさずパチリと一枚。


 更に、公園を奥へ進んで行くと、今度は5、6人のおじさん達がトランプゲームに熱中しています。

 周囲を数人の立ち見客が観戦。誰も私のことなど気づきもしないので、今度は了承なしでパチリ。


 そして、公園の一番奥では、昔は美しかったかもしれないご婦人達が上半身のエクササイズに励んでおられましたので、これもご了承なしにパチリ。


 さほど広い公園ではありませんが、考えて見れば平日の午前11時ごろ。老若男女がのんびりと体を動かしたり、ゲームに興じたりとこれまた何とも結構な時間を過ごしておられました。

 しかも、ここはもしかして、東京で言えば日比谷公園、大阪で言えば多分、中ノ島公園に該当するような場所ではないかと思うのですが、服装からしてご近所にお住まいの方々のようです。

 上海の懐の深さを見たような気が致しました。

 なししろ公園の周囲はこんな光景なのですから。

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上海の中心

2010-11-02 23:58:05 | 上海 花の旅

 上海駅から地下鉄で上海の中心に位置する新天地エリアへ向かいました

 

 この地区の東に、上海へ来た観光客が必ず立ち寄る豫園があります。

 

 その辺りでそろそろ、お土産の品定めをしておこうと考えました。

 

 黄陂南路駅で地下鉄1号線を降り、淮海中路を渡り、南へ向かいました。


 新天地はフランス租界の雰囲気を再現した石門や、レンガ造りの建築物で構成されます。

 

 ブティックやお洒落なレストランなどが軒を連ねていました。

 


 裏路地を覗いてみると、通路にテーブルと椅子を並べたワインバーらしき店が見えます。

 

 この辺りなら、夜でも多分、そんなに怖くはないかもしれません。

 

 (いえいえ、そうは言っても私は何の保証もできませんので、訪問される方は自己責任でお願いします)。


 そして嬉しいことに、ここであのスターバックスを見つけたのです。

 

 スターバックスはこの後も、市内数箇所で見かけましたが、私が宿泊するホテルが朝食時に提供するコーヒーは、初めから甘味料が入っていて、とても飲めたしろものではないのです。

 

 日本で毎日のように飲んでいた、まともなコーヒーが飲みたくて、うずうずしていました。

 

 日本と全く同じ容器で料金は24元と、少々高めですが、ほっとする一時を過ごすことができました。

 


 スタバでコーヒーを飲んで、新天地を東へ抜けた公園の中で、澄んだ水を湛えた池が広がっていました。

 

 一見何の変哲もない、綺麗でお洒落な景観でした。

 

 しかし、後から気付いたのですが、上海はどこへ行っても水が青く見えたことがないので、この池の水は上海としては非常に贅沢な色を見せてくれているのです。

 

 景観だけの為に、この池はいったいどれ程の経費をかけているのでしょうか!




 こんな、日本では当たり前のことも、彼の地では非常に贅沢な環境や事柄が沢山あるのだろう、と思わずにはいられません。

 

 平和や安全も多分そのうちの一つなのかもしれません。

 

 

 

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上海 目的は切符入手

2010-11-02 23:57:43 | 上海 花の旅

 上海3日目ともなるとさすがに疲労が溜まったのか、昨夜は早く寝たはずなのに、目が覚めたのは7時を過ぎていました

 

 それでも一人旅の気楽さ、ゆっくりとシャワーを浴びて、身づくろいをすると、ホテルの一階に下りてバイキングの朝食を採りました。

 

 朝食のバイキングのメニューは毎朝同じですが、私が選ぶのも、毎朝同じ温野菜とお粥、そしてハム、トマト、ピータンにデザートのスイカとミニトマトでした。



 9時過ぎにホテルを出て、地下鉄で真っ直ぐに向かったのは上海駅です。

 

 何故こんなに上海駅に足を運ぶかといえば、歴史ある南京植物園に行くことも旅の目標の一つにしていたからです。

 

 ツアーではないので南京に行くためには列車の切符を自分で確保しなければなりません。

 

 しかし、出発前にインターネットで調べても、今ひとつ入手方法がはっきりしませんでした。

 

 またガイドブックを繰り返し読んでみても「列車の切符は切符売り場で買う」程度の説明しかありませんでした。

 

 中国語が全く使えない私はこれではお手上げです。

 

 しかし、虎穴に入らずんば虎子を得ず(ちょっと大げさかな)ですから、兎にも角にも現場(上海駅)に足を運んでみることにした、というわけなのです。



 そして、これはどうやら切符の自動販売機センターでしょうか?

 

 

 中に入ってみることにしました。



 中は人でごったがえし、皆、少々殺気だっています。

 

 こんなところで訳の分らない日本人が機械の操作を調べたり、もたもたといじったりしたら、きっと皆から袋叩きにあうに決まっています。


 しかしそのとき、部屋の右の壁に自動販売機の操作を説明する画面が中国語で、繰り返し写し出されていることに気づきました。



 同じ画面を繰り返し説明していますので、言葉は分からなくても、ある程度理解するまで2~3度見直してから、この自動販売機センターの外へ出ました。

 


 次の手は、ガイドブックで調べておいたJTB事務所で切符入手の可能性を探ることです。

 

 旅行会社の事務所が暇になるのは午後2時過ぎぐらいだろうと踏んで、それまでは街を散策することにしました。

 

 旅行会社の収益に貢献しないであろう鉄道切符入手などの相談は、暇なときに行かなければ相手にしてもらえないだろうと考えたからです。

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上海 日本の関り

2010-11-02 23:57:22 | 上海 花の旅

 大満足でワンタンを食べ終わり、ホテルへ帰るために地下鉄の駅へ向かった頃は、すっかり陽も落ちて、夜8時を過ぎていました。

 

 街はすっかり夜の顔になっています。

 


 虹口足蹴場もイルミネーションで明るく輝いていました。

 


 しかし、地下鉄の虹口足蹴場駅の構内に入ったときに、あっ!という光景に出会いました。


 何と、あの吉野家が地下鉄の駅の構内に店を出していたのです。


 ワンタンでお腹が満ち足りていたので、さすがに味見をする気にはなれませんでしたが、そして余計なお世話ではありますが、内容と料金設定はどうなっているのか、とても気になりました。

 



 何れにしても、この上海という街は見るもの聞くものが驚きの連続です。

 さて、地下鉄3号線のホームに入ると人影はもうまばらでした。

 というわけで目一杯遊び、目一杯楽んだ上海二日目の夜を、これで終わることにしました。


 ホテルについたのは9時を過ぎていたでしょうか。

 ホテル横のローソンで青島ビールの缶を買って、部屋に戻ると、そのビールも飲まないままにベットにバタン、キューの状態でした。

 

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上海 安くて美味い

2010-11-02 23:57:04 | 上海 花の旅

 

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 魯迅故居のある山陰路に入ると、レンガ作りの建物があったり、

 


 色彩豊かな商品を並べたスーパーがあったり、

 



 店先に魚介類を並べて、客が指定したものをすぐに料理してくれるレストランがあったり、

 


 果物を山のように並べた店が現れたりと、目にも楽しい散策が続きます。

 

 
 

 しかも、大きなバナナの一房がなんと3元(50円弱)です。


 そんな通りを北へ進んだ所に、実は本音の目的地のワンタン屋、「万寿斎」が店を構えていました

 


 このころになると、一人でも全く臆せずに、上海人で溢れる店内にズンズンと入っていけるようになっていました。

 店の入り口で、壁に掲示してあるメニューの中の三鮮ワンタンを指差して、6元を払い、食券をもらうと、店の中をキビキビと動き回っている若い親切な店員さんに渡して、適当な席に座りました。



 しばらく待つうちに出てきたのがこれです。

 


 ガイドブックに記載してある通り、「豚肉、干しエビ、ザーサイの3種類の具が入った三鮮ワンタンは、口に入れるとそれぞれの旨みが混ざり合いながら弾ける」でした。

 

 多分、今回の旅行で一番の美味だったかもしれません。

 


 ほんと~に満足しました。

 

 これを食べただけでも、中国に来た甲斐があったと感激したほどです。

 


 ところで、付け足しのようで申し訳ありませんが、この店はかの有名な、魯迅先生の故居の斜め向かいに位置しておりました。

 

 
 
 こんなことを、「名所旧跡より団子」とでも言うのでしょうか。
 

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