バラの写真を一通り撮り終わって、ふと空を見上げると、バイクが空を走っています!。
何だこりゃ!!
あわててその方向へ向かうと、池の両端に鉄塔が設えてあり、その間にロープが張られ、遊戯団とおぼしき人たちが綱渡りを披露していました。
小学生ぐらいの小さな女の子も一輪車で綱渡り!
なんとも、かんとも、いったいここは何なんでしょうか。
驚き、桃の木、山椒の木です!
それにしても、一度こんなことを見てしまったら、もう見知らぬ世界への旅は病みつきです。
綱渡りを見終わってふと気が着くと、お昼を食べていなかったことを思い出しました。
異国の旅がもたらす緊張感は、空腹感をも忘れさせていたのでしょうか。
牡丹園に来る途中で見かけた、池の畔のレストランへと向うことにしました。
レストランは池に面して、涼しげなテラスをせり出していました。
どうせ食べるのなら、あのテラスで食べたい!
池を廻り込み、入り口に居た受付のお兄ちゃんに、湯気を出している小籠包の蒸篭を指差して 「I want to eat that.」と言ってみました。
お兄ちゃんは怪訝な顔で首を傾げます。
もう一度蒸篭を指差し、人差し指と中指を箸のように揃え、口に運ぶふりをしてみました。
兄ちゃんはお首を横にふりました。
席は空いていますが、予約が必要なのかな~?。
しかし、後から来た客は金を払って入っていきます。
名前を確認している様子もありません。
一体どんなシステムなのか見当もつきません。
でも、『どうしてもあの池を見渡す席で、小籠包を食べたい!』
微笑みながら顎に右手を当てて、お兄ちゃんを見つつ思案していると、テラス席でこちらの様子を伺っていた、上品な中年のおばさんたちの一人がこちらに歩いてきて、受付のお兄ちゃんに二言三言話しかけた後、英語で「あれを食べたいのですか?」と聞いてくれました。
「YES」と答えると、「料金は15元です」と言うので、早速お兄ちゃんにお金を渡して、無事、小籠包をゲット。
望みどおりに池を見渡すテラス席に座ることが出来ました。
小籠包は熱々、フウフウ。
途中で気づくまで、証拠写真を撮るのを忘れてしまうほど美味かったのは、証拠写真が見事に物語ってくれています。
その後も園内に遊園地らしきものや、「美味いもの市」のような場所も見つけて、ここが植物園というよりはむしろ、市民レクレーションの場所であることを理解しました。