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奥丹波 独鈷の滝

2011-09-29 17:11:35 | 山陰・山陽 秋の花旅

 

 

車窓に加古川の流れを見ながら北上します。

 

交通量も少なくて快適なドライブ日和でした。

 

 道路に沿った加古川の堤に曼珠沙華の姿を認めましたので、路肩に車を停めてシャッターを切りました。

 

 花には蕾も多く、まだ花の盛りには少々早いようです。

 

 

 丹波市稲継で国道175号線と別れ、県道7号線、通称丹波の森街道に入りました。

 

 

 中国地方の海岸沿いは今まで何度も訪れているのですが、今回のように山間部へ入って来たのは殆ど初めてのようなものです。

 

 5~6百メートル級の山が連なり、長閑な里山の光景が周囲に広がっています。

 

 何となく懐かしさのような気分が充ちてくるのは何故なのでしょうか。

 

 

 暫く走ると、路傍に独鈷の滝・不二の滝の案内図が目に留まりました。

 

 急ぐ旅でもないし、初めての土地なので寄り道することにします。

 

 

 ハンドルを右に切り、車を進めて行くと程無く、杉木立の中に寺が現れ、小川に沿って遊歩道が林の奥へと続いています。

 一番奥の駐車場に車を停めて、歩き始めました。

 

 

遊歩道の横に浅山一伝斎という人物に関する掲示板があります。

 

 

どうやら江戸時代の剣術家がこの地で修行を積み、浅山一伝流という古武道の流派を起こしたようです。 

 

 

 

  

 まるで、杉の林の中から天狗様が出てきそうな雰囲気です。 

 

 小川には木橋が架かり、石を積んだ道が奥へと続いていました。

 

 

 

坂を登って行くと、白い大蛇が岩を登ってゆくような独鈷の滝が姿を見せます。

 

周囲に人の気配はなく、爽やかな大気に程よいミストが満ちて、とても贅沢な空間に巡り会うことができました。

 

 

 

 滝の横の石段を、更に登って行くと 

 

 

 岩の裂け目に社が見えます。

 

 どうやらこれが剣豪・浅山一伝斎を祭った「浅山不動尊」のようです。

 

 

 

  

 更に歩を進めると、不二の滝が岩陰から絶え間なく水を落としていました。

 

 

   

 もと来た道を引き返し、先ほどの小川の上にお寺を訪ねました。

 

 

 

  

 岩瀧寺は弘法大師が弘仁年間(809~823年)に開基したと伝えられる古刹で、姿の良い山門に続く石段にはツリバナが可憐な姿を見せていました。

 

 

 

 

 本堂の裏山は、紅葉の季節には見事な光景を見せてくれそうです。 

  

 

 

  赤い前垂れを付けた石仏が微笑ましい奥丹波の秋の日和でした。

 

  

 

  

 

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丹波市薬草薬樹公園

2011-09-29 14:47:40 | 山陰・山陽 秋の花旅

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 2011年9月23日 残暑が続く町を抜け出し、久方ぶりに花の旅へ出かけました。

 

 中国自動車道を兵庫県の滝野社インターで降り、白い雲が浮ぶ国道175号線を北上します。

 

 左右に連なる山の狭間の田園地帯を加古川に沿って走り抜けると、あちらこちらの田の畦で、黄色く稔った稲穂の横に真っ赤な彼岸花が咲いていました。

 

 

 この道はどうやら福知山へと向かっているようです。

 

 そうなんです、走っている道路が何処へ向かっているのか標識で確認するなど、以前は全く考えられなかったのですが、車にナビを付けてから、ルートを自ら確認しなくなりました。

 

 便利さと引き換えに失ってしまったものもあるようです。

 

 

 そして、最初の目的地がこちら、丹波市薬草薬樹公園です。

 

 

 もう、何年前になるでしょうか、このブログを掲載しているホームページ「PAPYRUS」に全国の植物園と花公園をご紹介する欄を立ち上げました。

 

 それ以前に花の写真へ簡単な説明を付けた「四季の花」の連載を始めておりましたので、何時、何処へ行ったら花に会えるかを調べ、同じような趣味を持つ方々に、その情報を提供しようと考えたからです。

 

 しかし、一度スタートすると、無責任なこともできず、実際に自分の眼で確認しないと気が済まなくなってきました。

 

 更には「どうせなら徹底的に」と何時もの悪い癖が頭をもたげて、今度はとうとう全国の植物園と花公園を訪問することが自体が目的になってしまった、という次第です。

 

 

 以上が、なぜに高速道路を何百キロも走って丹波市の薬草薬樹公園へ来たのかという説明です。

 

 

 しかし、お蔭様で今日現在「PAPYRUS」にリストした植物園と花公園の合計227ヶ所、熱帯植物のある場所(温室)の合計114ヶ所中、今回の旅で17ヶ所を残すまでになりました。

 

 

 丹波市薬草薬樹公園は静かな佇まいの、緑豊かな公園でした。

 残念ながらこの季節に花の姿を見ることはありませんでしたが、私は最近樹木の観察に目覚めたものですから、名札の付いている木々を丁寧に見て歩き、それはそれで、満足のできる訪問になりました。

 

 

 ここ丹波市薬草薬樹公園には、「丹波の湯」「当帰の湯」という薬草風呂があり、評判も良さそうです。

 

 夜通し高速道路を走って来たので、一風呂浴びたら気持ち良いだろうな、と思ったのですが、午前中から風呂に入ると長居するに決まってますので、ここは堪えて次の目的地を目指すことに致しました。

  

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