船岡城址公園を11時前に出発しました。
次の目的地は山形市です。
事前にナビへ入力した目的地の到着予定時間が計算されていました。
山形市周辺の目的地4か所を全て巡り終えると20時を過ぎることが分かります。
私は毎日が日曜日ですから、時間はたっぷりありますので、このような旅では、通常一般道をはしるのですが、今回は高速道路を利用すれば、今日中に山形市周辺の4か所全てを消化できることが分かりました。
時間を節約する為に、村田ICから山形道に入りました。
山形で最初に訪ねたのは長谷堂城址公園です。
公園の駐車場に車を停めて、周囲を見回しましたが、駐車場の片隅に一列のヒガンバナが咲くだけで、それらしい光景は見当たりませんでした。
多分、城山で咲いているのだろうと、山頂へ遊歩道を登ることにしました。
鬱蒼と木立茂る森の中に、石段が続いていました。
木立の切れ間から、山形市街と思われる街並みが見えていました。
しかし、こんなふうに広葉樹と針葉樹が交じる森の中にヒガンバナが咲くことはあり得ないので、半信半疑で歩を進めて行きます。
12、3分で山頂に到着しました。
山頂では、一本のケヤキの下に長谷堂城址の石碑が見えましたが、案の定、ヒガンバナの姿がありません。
やっぱりそうかと思いながら西側斜面を下り始めると、その場所に花開き始めたヒガンバナが並んでいました。
ヒガンバナの横に、本沢地区振興協議会の名で「長谷堂城址公園のヒガンバナを保護育成しています」と書かれた掲示板が掲げられていました。
そこにはヒガンバナの生活史が図示され、左下に平成21年11月の日付が記されていました。
花は9月16日から22日まで、
その後葉の活動期間が12月まで続き1~3月は雪の下となり、
4月に再度の葉が活動し、5~8月が休眠期間となります。
ヒガンバナの発芽率は10~15球に1~2個であることも併せ記されていました。
つまり、山形のような雪国では、ヒガンバナの葉が光合成を行う1~3月に雪の下に埋まりますので、球根は十分に栄養を蓄えることができず、繁殖効率が低下することが分かります。
この場所の株毎の花茎数を見ても、今回の旅で見てきた、茨木県北部辺りと比較して、平成21年頃から育成を図ってきた割に、かなり疎らであることが分かります。
しかし、着目すべきことは、この場所での開花日が、9月16日~22日と記されており、このタイミングは、九州などでのヒガンバナの開花日と殆ど差がありません。
このことから推測すると多分、ヒガンバナの開花には、日照時間が大きな影響を与えているのだろうと考えます。
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